第72話 ページ38
そんな目で見ないでくださいって言われても、バトミントンの羽を取りに来たのは山崎さんだから疑って当たり前である。
A「じゃあ誰なんです?」
私が山崎さんにそう言うと、
隊士「すみません、私です。」
と、建物の陰から1人の隊士が出てきた。
A「気をつけてくださいね、顔面に当たったのが副長や沖田さんだったら最悪なことになりますから。」
隊士「怪我とか大丈夫ですか?」
A「大丈夫です。」
実際、副長や沖田さんに当たったら大変なことになりそう。
副長は絶対にめちゃくちゃ怒ってくるし、沖田さんだと何をされるか分からない。
あと、怪我はないって言ったけど、尻餅ついた時に思いっきり打ち付けたから、少しお尻が痛い。
そして、2人はまたバトミントンをするようで、帰って行った。
山崎さんに話し相手になってほしいと言うことはあとで話そうかな。
私はやっと剣道場についた。やっぱり屯所は少し広い。
剣道場に入った私は竹刀を握る。とても懐かしい感覚がする。
最後に竹刀を握ったのは大学の入学式の前の日だから…5日前か。
ってことは私がこの世界に来てから5日目ってことか。1日目は天人に襲われて気絶しただけだけど。
竹刀を触る感覚っていうのが懐かしいってことはこの5日間を長いと感じているということ。
でも、不思議と短かったような感覚もする。なんだろう。この矛盾した感覚は。
そんなことを考えながら私は竹刀を振っていた。
ガラガラガラガラ
急に剣道場のドアが開いた。
沖田「Aじゃねぇですかィ。こんなところでどうしたんでさァ。」
入り口に沖田さんが立っていた。
A「刀を使って稽古をすると、体力の消耗が激しくなってしまうので、竹刀で練習していたんです。
ところで沖田さんこそどうしたんですか?そろそろ出発なのでは?」
沖田「忘れ物を取りに来ただけでさァ。」
沖田さんはそう言うなり、スタスタと剣道場の隅へと歩き、何かを拾った。
よく見ると、それは、生気がない目が描かれている赤色のアイマスクだった。
これから粛清だっていうのにどうしたんだろう?
沖田「待ち伏せしている間少しだけ寝ようかと思いやして。」
待ち伏せ時間に昼寝…。副長にとっては業務妨害でしかないだろう。
もう少し真面目に取り組めばいいのに。…余り物を壊さずに。
今日やる書類もちらっと見たところ「沖田総悟」「沖田総悟」のオンパレードだったし。
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さどぱか(プロフ) - 朝見たら、君の作品が更新されてた!見てきます!あと、コメントありがとう!(KYSさんが大好きなあなたのリア友より) (2020年2月6日 6時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ少年(プロフ) - やあ☆((ごめん。ンンッ続編おめでとおおおおおおうッッッ!!!お気に入りとかしといた!!頑張れ!!あと私の作品のコメントありがとう!!(リア友より) (2020年2月6日 0時) (レス) id: 4071674049 (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - アリサさん» 続編も読んでくださり、有難うございます。 (2020年1月9日 17時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - えっ.....。 このお話、、、めっっっちゃ好こ。 (2020年1月6日 23時) (レス) id: c696a7446c (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - 猿山のゴリーランドさん» コメント有難うございます!コメントしてくださって大丈夫ですよ!これからも更新頑張るので、よろしくお願いします! (2019年12月29日 15時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/
作成日時:2019年12月28日 20時