第51話 ページ13
A「副長、いらっしゃいますか?」
私は副長室の襖を軽く叩く。
土方「いるが、開けないでくれ。」
どうやら熊の耳を見られたくないらしい。別にいいと思うんだけどな。
しかし、副長への説明は地図がないと出来ないわけだし、直接会って話したほうがいい。
私は副長にもう一度入る許可を求める。
A「副長、地図で説明したいので、中に入りたいんですけど…。」
今度は、
土方「仕方ねぇな。」
と言い、入れてくれた。
副長は帽子を被っていたが、耳の部分が軽く膨らんでいる。いつ治るのかな?
私はどうやら副長の熊の耳のところをめちゃくちゃ凝視していたらしく、
土方「報告に来たんだろ?」
と、怒られた。
A「済みませんでした。」
私は副長に謝ると、報告を始めた。勿論攘夷志士との争い的な奴のことも話したけれど、桂さんやエリザベスさんのことは伏せた。
報告が終わると、副長が、
土方「やっぱ帽子は暑いな。」
と、言いながら帽子を取った。熊の耳はとてもふさふさしていて、まるで本物のようだ。
もしくは、カチューシャやぬいぐるみなどの人工物にも見える。
そう思った私は副長の耳も取れるのではないかと思い、引っ張ることにした。
土方「痛い。やめろ。」
どうやら私は思いっきり引っ張ったらしい。副長は痛がっていた。
よく見ると副長のもともと耳があった場所には何もなかった。どうやら熊の耳が完全に耳になっているらしい。
A「済みませんでした。引っ張ったら取れると思いまして…。」
私が副長にそう言うと、
土方「総悟がそんな優しいいたずらするわけねぇだろ。食堂でも見ただろう。
俺を殺すためならサバイバルナイフだってジャケットの中に隠してくる奴だ。
お前も注意していたほうがいい。
それとだな…話は変わるんだが…。」
沖田さんは本当に性格の悪い人のようだ。上司を殺そうとするなんて。まぁそれなりの理由があるとは思うけど。
土方「今日の会議に代理で参加してくれないか?電話で状況を伝えたり、俺の意見を伝えたり、そんな感じで…。
こんな格好で会議には出られない。総悟に馬鹿にされるしな。」
A「分かりました、副長。ところで会議は何時からですか?」
土方「午後3時からだ。会議室に着いたら、俺に電話してくれ。」
私は副長からまた、新たな仕事を頼まれました。
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さどぱか(プロフ) - 朝見たら、君の作品が更新されてた!見てきます!あと、コメントありがとう!(KYSさんが大好きなあなたのリア友より) (2020年2月6日 6時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ少年(プロフ) - やあ☆((ごめん。ンンッ続編おめでとおおおおおおうッッッ!!!お気に入りとかしといた!!頑張れ!!あと私の作品のコメントありがとう!!(リア友より) (2020年2月6日 0時) (レス) id: 4071674049 (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - アリサさん» 続編も読んでくださり、有難うございます。 (2020年1月9日 17時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - えっ.....。 このお話、、、めっっっちゃ好こ。 (2020年1月6日 23時) (レス) id: c696a7446c (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - 猿山のゴリーランドさん» コメント有難うございます!コメントしてくださって大丈夫ですよ!これからも更新頑張るので、よろしくお願いします! (2019年12月29日 15時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/
作成日時:2019年12月28日 20時