アイドルがアイドルに恋した話 S.S

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「勝利コンサートまで行っちゃったの、？」





ファンクラブに入ったことは誰にも言ってなかったのに何故か健人くんにはバレてしまった。




「お前、すごいな(笑)」




コンサートの日のことも夜のことも1人で抱えるには重くて健人くんに全部話した。ソロ曲を作った後だったから 案の定 散々からかわれたけど





「いい曲作ったな」




そういって笑ってくれた健人くんにホッとした。



…




「勝利」




音楽番組が終わって 疲れた、と呟いた。
ジュースを片手に楽屋に帰ってきた健人くんに呼ばれて近づいた。




「上の階の隅にある自販機のとこに、Aさんいる」
『！』
「連絡先きいてくれば？」
『ええっ』





そんなことできない…





「いいからきくだけきいておいでよ」
『わ』




背中を押されて楽屋から出た。
今はもういないかもだし、ちらっとその場所を確認するだけでもと思い足を進めた。




い、いた……

自動販売機の前でなんか考え事してるのか、黙って立っている。自然と足が動いて彼女と目が合った。

急に心臓がどくどくとうるさくて苦しくなる。
連絡先なんてどうやって交換すればいいんだろう
ケンティーにきいとけばよかった……




…



「私のなんかでよければっ」




なんか、じゃなくて彼女のがいい。
なんとか連絡先を知ることが出来た。

どうしよう、交換できちゃったよケンティー！


どこからか彼女も嬉しそうにしてくれているふうにみえるのは気のせいだろうか



きっと飛び跳ねるぐらいに嬉しいのは俺だけなんだろうな…









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