35. ページ35
.
「いやっ、む、無理、絶対無理……!」
HR「ほら。2番」
ハルトにピラリと見せられた2番の紙。
黒板は確かに2番と7番が隣り合わせで書いてある。
……嘘だ、1ヶ月もこんなの耐えれるわけがない。
「…せ、先生に言って変えてもらおう…」
HR「なんて言うわけ?」
「……目が悪くて黒板が見えません」
HR「俺がノート見せてやるよ」
「……そういうことじゃないし、そもそもハルトいつも寝てるじゃない!」
HR「お前、うるさいからこれから寝れなさそう」
私がうるさい原因のほとんどはお前だよ、と言いたいとこだが、もちろんそんな度胸はどこにもない。
先生のとこに行こうとする私の肩に、ハルトは自身の長い腕を回す。
HR「どこ行くつもり?」
「だ、だから先生に……」
HR「俺から逃げんなよ」
「ひっ、」
からかうように私の耳元で喋るハルトに肩がすぼむ。
「1度相棒になったら永遠に相棒だろ?」と言うハルトに「相棒になった覚えないけど!!?」と私は必死の叫び。
なんなの、犬だったり相棒だったり何考えてんの?
JW「あ、お前らこの席?俺ここだからよろしく」
HR「……チッ、お前かよ」
JW「舌打ちしなくてもいいじゃん」
「は……?ほ、ほんとに最悪……やっぱり席変えてもらわないと……」
JW「あはは、酷いな2人して」
前の席に机を移動してきたジョンウに絶望する。
1番角の席で隣がハルト、前がジョンウだなんて、もうほんとに逃げ場がないじゃない。
JW「俺はいじめたりなんかしないからさ」
「それフラグにしか聞こえないんですけど…?」
JW「俺はみんなに優しい学校の王子様だよ?いじめなんてすると思う?」
「本当の王子様は自分でそんなこと言わない」
JW「でも本当のことじゃん」
「あの、一昨日の出来事思い返してもらってもいいですか?なにが王子様なの?」
HR「おい、2人で話進めんじゃねぇよ」
ジョンウと言い合う隣で、ムスッとした顔のハルト。
距離が近くて、肩に回された腕を離そうと力を入れるけど、細いくせに力が強いもんだから離してくれない。
JW「ま、とにかく1ヶ月楽しもうよ」
「あんたたちのせいで楽しめないの…!」
HR「これでいつでも俺の言うこと聞けるな?お前」
「……絶対いやーー!!!」
私、耐えられるのでしょうか。
.
835人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TREASURE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うちゅちゅちゅじぇひょくん - コメント失礼します!今まで見たtreasureの妄想の中で一位になるくらい面白いです笑キャラも最高だし、ところどころのツッコミ?とか主人公の性格も面白いし似てるというかとにかく最高です!応援してます! (6月18日 16時) (レス) @page45 id: 30883e7dee (このIDを非表示/違反報告)
にょっぱ(プロフ) - 大車輪に毎回吹き出しちゃいます。素敵な作品を掲載して頂いてありがとうございます!これからも応援しています♡ (6月11日 23時) (レス) @page26 id: 3902eee54d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - じぇさん» 書き手再開しました。お待たせしました。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ?.さん» ありがとうございます。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 千春さん» 大変お待たせしました。またちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どりぃ | 作成日時:2021年11月14日 10時