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HR「お前はどっちがいいんだよ」
「え、は……?」
HR「ジョンファンか俺か」
ニヤリと笑うその顔は悔しいけどやっぱりイケメンだ。
視線を逸らすと「なんで逸らすんだよ」と顔を近づけてくる。
くっ、ダメだ、やっぱりこいつの顔好みだ……
HR「なぁ、答えろよ」
「……ぅ、や、優しいジョンファンがいいです…」
HR「ふーん、男なんて誰でも優しいけどな」
「全然優しくないくせになにを……」
HR「あ?」
「すみませんなんでもないです」
ギロリと睨まれて大人しく自粛する。
いつまでも腕を掴んだまま距離が近いからソワソワと気になってしまって「あの、腕……」というと「なに?」と挑発気味に笑って離してくれない。
SJ「……あーほんとお前イライラする。なんなの、何がしたいわけ」
HR「は?こっちのセリフなんだけど」
SJ「俺とAちゃん今一緒に勉強してたの。お前邪魔なの分かるだろ」
HR「勉強くらいてめぇ1人でしろよ」
SJ「バカに勉強のこと言われたくねぇんだよ」
HR「バカはお前だろ?猫被ってこいつの気引こうとしやがって見ててイラつく」
ハルトがジョンファンの胸ぐらを掴んで、ジョンファンもその挑発に乗ろうとする。
SJ「お前こそ何?俺みたいな優しくなくてワルイ男がかっこいいとか思ってんの?クソダサいんだけど」
HR「お前には理解出来ねぇよ」
SJ「出来るわけねぇだろ低脳の考えなんか」
「も、もうやめて!なにこの不毛な争い!」
内容が思った以上にくだらなくて、どうしてそんなことで喧嘩できるのか分からないほど。
想像以上に仲が悪い2人に私は肩を落とす。
「あの、きょ、今日はもうやめよう?ほら私たちお昼もまだだし。ジョンファン一緒に食堂行こ!」
SJ「……Aちゃんがそう言うなら」
HR「おい、てめぇまた逃げるのかよ」
「に、逃げてないよ……」
不満そうな顔のハルトは舌打ちをして私の腕を離した。
頭をかいてそのままどこかに行ってしまったけど。
食堂とは反対の方向に行ったから多分出くわすことはないと思う。
「……はぁ、」
やっとひと段落着いて、少し心が落ち着いた。
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うちゅちゅちゅじぇひょくん - コメント失礼します!今まで見たtreasureの妄想の中で一位になるくらい面白いです笑キャラも最高だし、ところどころのツッコミ?とか主人公の性格も面白いし似てるというかとにかく最高です!応援してます! (6月18日 16時) (レス) @page45 id: 30883e7dee (このIDを非表示/違反報告)
にょっぱ(プロフ) - 大車輪に毎回吹き出しちゃいます。素敵な作品を掲載して頂いてありがとうございます!これからも応援しています♡ (6月11日 23時) (レス) @page26 id: 3902eee54d (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - じぇさん» 書き手再開しました。お待たせしました。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ?.さん» ありがとうございます。また自分のペースでちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - 千春さん» 大変お待たせしました。またちまちま更新していきますm(_ _)m (5月2日 16時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2021年11月14日 10時