お願い、私に関わらないで

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「ここはこの公式を使って」

SJ「え、でもさっきは使わないって」

「2パターンあるの。どうやって使い分けるかと言うとこの数字が……」




昼休み。約束通りジョンファンの勉強を教える。

ジョンファンの為なら給食なんていくらでも遅れてもいい。




SJ「うう難しい……Aちゃん本当に放課後勉強してないの？頭いいね」

「数学だけだよ。文系はほんとにダメ」

SJ「文系なら僕に任せて。得意分野だから」

「えーほんとにー？」

SJ「ほんとだよ！」




からかうとプンプンと効果音がつきそうなくらい可愛く怒る。可愛い。

私の学校に来る意味ってジョンファンだったんだなぁと思いながら見つめていると、「おい」と声がする。

嫌な予感がして引きつった顔で振り返ると、分かっていたけどやっぱりハルトが立っていた。




HR「なにしてんの？俺のワンコ」

「エッ、い、いやその……」

SJ「…おい、Aちゃんはお前のじゃないし、犬でもないんだけど」

HR「…お前ほんとめんどくせぇな」




イライラした顔で近づいてくるハルト。

イライラしたいのはこっちなんですけどね。




HR「なぁ、コーラ買ってきて」

「え？わ、私が？」

HR「お前以外に誰がいるんだよ」

「でも私今取り込んでて…」

HR「は？」

「すみませんすぐ行きます」




ギロリと睨まれて思わず返事をする。

しまったと思ったら、「ダメ、行かせない」とジョンファンが私の腕を掴んだ。




SJ「Aちゃんはハルトの犬でもパシリでもない」

HR「……」

SJ「そうでしょ？Aちゃん」

HR「ハッ、お前なにいってんの？こいつ自分から俺の犬になりたいって言ったんだけど」

「は、はぁ！？あれはハルトが……！！」

HR「……俺が、なに？」




ぶち犯すなんて言うから…

そう言いたくてもジョンファンの前でそんな恥ずかしいこと言えなくて黙り込む。

ハルトはそんな私の顎を掴んでクスリと笑う。




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