お願い、私に関わらないで

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「行きたくない」

「別に他の人と話す機会なんてないよ」

「話す機会がなくても人混みが好きじゃない」

「えー楽しいのに……」




コミュ障の私がもちろんそんなところ行きたいわけがなくバッサリと断る。

お父さんが「Aと行きたかったな」と肩を落とすから少し罪悪感を感じるけど、パーティーなんて華やかなところ私が行けるわけ無い。




「可愛い娘がそう言うなら仕方ないか」

「可愛い娘だと思うなら転校させて欲しいんだけど」

「それは勘弁」




このお父さんダメだ。










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HS「Aちゃんおはよ〜」

「え！？あ、お、おはようございます！」

HS「なんで敬語？」




朝からヒョンソクが話しかけてくれた。

隠しきれないヒョンソクのいい人オーラにほっとする。なんせ転校してから変な人にしか絡まれていないから。




HS「ね、バナナウユ好き？」

「？うん」

HS「じゃあこれあげる。自販機で当たったんだけど俺好きじゃないの」




トン、机に置かれたバナナウユ。

「いいの？」と聞くと「じゃあこれ友達になろって印ね」とにっこり笑われる。

このクラスにこんないい人がいたの？

どうして今まで気づかなかったのかしら。もう私ったらバカ。




「ありがとうヒョンソク……嬉しい……」

HS「あはは、Aちゃん今のとこヤバいやつにしか絡まれてないから可哀想だと思って」

「同情でも友達になってくれて嬉しいです……」




やっぱりほかの人から見ても私はおかしなイケメンに気にいられた可哀想な奴なんだ。

でもそんなおかしなコミュ障転校生大車輪にも優しくしてくれるヒョンソクに私は一生着いていきたい。




SJ「なーにしてんの！」

HS「あ、おはようジョンファン」

SJ「おはよー。ね、それなに？Aちゃんが買ったの？」

「これ？ヒョンソクがくれたの」




嬉しくて「ヒョンソクと友達になれた印」と伝えるとジョンファンも「良かったじゃん！」と笑ってくれた。




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