お願い、私に関わらないで

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「ジョンファン……ギブです、は、離して……」

SJ「やだ」

「ひえ…かわいい…」




ジョンファンのお父さんは社長秘書だっていうし、きっと優秀で豪華な生活を送ってた。

だからきっとアメリカ留学とかでこういう挨拶の仕方？が身についたんだ。…………と思う。




SJ「Aちゃんの顔熱い」

「だってジョンファンが……」

SJ「うん、俺がキスしたからだよね」

「ひっ……」




優しく頷いて、3度目のキスをする。

なんだってこんなことになってるんだ。

こういう時に限って誰も教室に居ない。

どこかから響く生徒の笑い声が、別世界から聞こえるように遠く感じる。




「ジョンファンっ……め、目を覚まして」

SJ「俺は起きてるよ？」

「違う！なんで急にこんなことするの？」

SJ「……嫌だった？」

「全然嫌じゃない……」

SJ「はは、素直」




イケメンなジョンファンだからだろうか。

さっきから頬を触られたりさりげなく腰に手を置かれたり、何よりおでこにキスされたり。

何もかも初めてなのに、嫌じゃない。




SJ「Aちゃん可愛いからもっと甘やかしたくなる」

「や、もう心臓持たないから…」

SJ「心臓壊れるくらいもっとドキドキさせてもいい？」

「無理です勘弁してください……」




ただでさえどうしてこうなったのか全く分からなくてドキドキしすぎて死にそうなのに、これ以上のことをされたらきっとほんとに死んでしまう。

死因は、ジョンファンに溺死……




「……、」

SJ「Aちゃん？」




悪くないと思ってしまった私を誰か殴ってください。




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