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モチベに繋がりますので…!










ひとりになって、約数十分

息も安定してきてようやく動けるようになっていた








こつ、こつ








ひとつの足音が近付いてきて、近くで止まる

わたしは息をひそめて布団の中に潜り込んだ










「 坂田のやつどこにやったんだよ… 」

『 …(この声はきっと緑の男だ) 』










カチャ、と扉が閉まりベッドから出る

あの人に見つかったら本当にここから出られない気がした










『 よかった… 』

「 なにが、良かったの?ねぇ、教えて蓮ちゃん♡ 」










何故、




彼は出て行ったはず










「 ねぇ…なんで俺以外の男頼ってんの? 」










真後ろから、わたしの耳元にそう囁く

肩に顎をおき、体重をぐぐぐっとかけてくる








「 坂田は体しか見てないし、志麻もセンラもお前の血が欲しいだけなのに…なぁ蓮を愛するのは俺以外無理なんだよ?ねぇ、何で逃げたの?まぁあとでゆっくり聞いてあげるよ 」








ぐいっと引っ張られた先は、お風呂場であった

抵抗する間もなく、脱がされ一枚のタオルを身に纏う






「 とって食ったりしねぇから、はやく入るぞ 」






手を握られ、彼と背中を流し合う

と言っても半ば強制的であったのは言わなくても伝わる









「 なんでそんな端に寄るの…もう… 」

『 っ、きゃ 』










彼に抱きつくような姿勢になり、ちゃぽんと雫が垂れる

ただ、緑色の入浴剤は肌がすべすべして気持ちいい










「 怒らねぇから答えてよ 」

『 はい…、? 』

「 坂田になにされた 」










ふたりでいた時間がフラッシュバックして顔に火が集る

慌てて変な思考を消し、彼には嘘を突き通す






「 へぇ…話してただけでこんなになるんだ 」






首元に残る痛々しい傷は証拠隠滅とはならなかった

彼は表情を変えずに顔の距離を近めて、












「 怒らないとは言ったけどお仕置きとは言ってねぇから 」



指を鳴らすだけで彼の手には数本の縄が出てくる

いつかのトラウマが怖くて床に蹲ってしまった

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作者名:蓮。 | 作成日時:2021年10月19日 15時

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