後悔した選択を、俺は後悔していない

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シガンシナ陥落。
即刻出動。
そして10匹目の巨人を殺したその場所の瓦礫には、
15歳前後の女の子が座りこんでいた。
その年齢なら一人で逃げられるだろうと行こうとした。
しかし。
「兄ちゃん、行かないで・・・」

そのかつての妹分を思わせた言葉に、俺が耐えられるわけもなく。
「ほら、立て。巨人が来ちまうぞ。」

恐る恐る握ってきたその手は驚くほど冷たくて。

力強く握りかえし、走り出した。
巨人の蒸気に紛れてあった、兄のものであろうペンダントを握らせて。

背後で、また部下が殺され、巨人は駆逐される。
6人の部下か、一人の女か、その時は後者のほうを選んだ。
今でも後悔しているその選択に俺は今でも恨みを抱いていた。執筆状態：連載中