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其ノ参拾捌 謎の美女と人間嫌い ページ38

白衣がびしょびしょのまま館に戻る
愛華「床までびっしょり……いいんですか?」
キラ「ええ。掃除は後で私が致しますので」
愛華「ええっ、す、すみません」
キラ「私の仕事なので大丈夫ですよ。それよりお風呂へ入って来ては如何でしょうか。着替え等は私が御持ち致します」
愛華「えぇっ!?ち、ちょっとそれは……」
キラ「如何しました?」
愛華「昨日、お風呂にいる妖怪さんに襲われちゃって……」
キラ「そうですか……では御先に行っていて下さい。助っ人を御呼びしましょう」
愛華「助っ人……?」
キラ「大丈夫ですよ。では私は失礼致します」
キラさんは歩いていってしまう
私今日こそ殺されるんじゃないかな。
まるでお化け屋敷を歩いてるかのような緊張感を感じながら1人で暗い階段を降りていく
何か怖い事でも起きるのかと思っていたが何も無く、地下3階女子風呂へと入る
ここの事を全てわかっているわけじゃないし、霊力はあれど戦う戦術も少ししか知らないし……
お風呂場で死ぬのはダサすぎる……
と、色々考えていると
「入るぞ」
月と似たようなとても低い声で入ってきたのはまさに月を女の人にしたようなこれ以上にないほどの美女
愛華「つ……月のお姉さんか何かで!?」
「……うむ。そういう見解になるか」
話し方もとても月に似ている
「まあお前の予想通り、俺は月だ」
何言ってるのこの人
愛華「はい?」
「細かい説明は後だ。さっさと入るぞ」
愛華「ちょ、ええ?」
月似の美女に手を引かれ、風呂場に入る。
と、お風呂場は気持ち悪い空気を放っていた
愛華「うぅ……」
出てけ……出てけ……人間……醜く卑怯な人間が何故私の風呂にいる……
愛華「えっ……あの……ごめんなさい……」
出てけ!!
その言葉と共に石が私目がけて飛んでくるのが見えた。月似の美女がその石を素手で掴み
「やめろ。セレナ」
その一言で気持ち悪い空気が消え、目の前の湯船には1人の女の人が入っていた
「彼女はセレナ。ウチの風呂掃除担当。セレナ、もう愛華は家族だ」
前に獅子丸さんが言ってた。人間が好きな妖怪の方がごく稀だと。その通りに、セレナさん初め、きっとこれから私が出会う妖怪は皆私を毛嫌いするだろう
セレナ「な、何故だお嬢様!何故人間等を家族になされた!貴女様が人間好きなのは結構ですが、何故家族までに……!」
お嬢様。セレナさんはそう言った
やはり月のお姉さんかなんかだろう。
そう思った時、この人から月と同じ暖かい気配がした

其ノ参拾仇 美女の正体?→←其ノ参拾漆 巫女修行



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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

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