其ノ弐拾漆 暖かい家族 ページ27
そのまま大蛇の館に到着
クウ「ただいまーっ！」
カル「あ、おかえりー」
真っ先にこの広い館で出会ったのはカルさん
カル「やほー愛華ちゃん！」
愛華「こんばんは」
クウ「お腹減ったー。ご飯食べよー」
愛華「私もお腹減った」
食の間に行くと、キルさんとリンちゃんが座っていた
リン「あ、愛華ちゃんだー」
キル「よう。随分と遅かったな？」
クウ「帰りに愛華ちゃんの家寄ったからねー。遅くなっちゃった」
キル「そうか。まあいい。愛華」
愛華「はっ、はい！」
キル「明日から剣術の特訓だ。いいな？」
愛華「え！？剣術！？」
クウ「キル〜唐突過ぎだよ〜」
カル「巫女に必要な武術だな。1番取得しやすいってのもあるけど」
愛華「剣術を、私が？」
キル「当たり前だろ。お前は巫女になるんだから」
愛華「や、やるだけはやってみます……」
キル「おし。じゃあ明日6:30起きな」
愛華「え゛っ」
キル「あ？」
愛華「私……朝が苦手なんです……」
キル「起こしゃあいい話だろ」
愛華「起きるといいんですけど……」
カル「まあ俺も起きねぇから大丈夫だぜ」
キラさんが食の間に入ってきて
キラ「愛華様」
愛華「はい」
キラ「こちらの反物の中から御好きな柄を御選び下さい」
と、テーブルに3つの反物を広げる
愛華「うわぁ、反物なんて久しぶりに見た」
キラ「今の人間界には少ないそうですね」
愛華「もうあんまり見ないかなぁ」
反物の色は、橙、緑、赤の3つで、それぞれの柄は橙は椛、緑は蝶、赤は金魚
愛華「うーん……迷うけど、この緑色ので」
キラ「承知致しました」
愛華「何に使うんですか？」
キラ「愛華様の御着物に御座います」
愛華「え！？私の！？」
キラ「はい。巫女様は、常に和服を着るもの。少しでも愛華様の和服を作らせて頂きます」
愛華「そ、そんな。いいんですか？」
キラ「もちろん。椛の反物は袴に。金魚の反物は浴衣にさせて頂きます。浴衣は明日の御祭りに来て行かられると良いでしょう」
愛華「本当ですか！？ありがとうございます〜！」
カル「なあキラー。俺も新しい浴衣欲しー」
キラ「いいですよ。反物はいつものでしょうか？」
カル「うん。そんな感じでー」
キラ「承知致しました。明日着て行かれるのですか？」
カル「まあどっちでもいいよ。愛華ちゃんのが先だろうから」
キラ「御心遣いありがとう御座います。それでは２日後、仕上げさせて頂きます」
この家族は、本当に皆仲が良くて、お互いを助け合ってる感じで、とても暖かい
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作者名：ムーンナイト-moonnight- | 作成日時：2018年1月21日 0時
