其ノ弐拾陸 祭りの誘い ページ26
クウ「そろそろ君の家だよ」
一般的な住宅街にある私の家
ちなみに私とお母さんお父さんが住んでいた家は、この家から歩いて行ける距離にあった
だけど、お母さんお父さんが死んだ直後、謎の発火で焼けてしまった
今思えば、コウのせいかもね
あ、今は新しい家が建ってるけど
クウ「僕とウミの両親はね、僕を産んだ直後に妖怪の戦争に参加して死んだんだ」
クウちゃんが急にそんな話をする
愛華「妖怪にも、色々あるんだね……」
クウ「そうだね。特にツッキー達といると色々ありすぎて何が何だか分からなくなるよ」
愛華「そうなんだ……」
クウ「さ、ついたよ。僕は外で待ってる」
愛華「分かった」
私は急いで家に入り、お泊まりセットを用意して、置き手紙を書く
『三連休なので友達の家に泊まってきます』
そう残して玄関を出る
クウ「行こー」
愛華「うん」
歩き出し
クウ「そうそう言い忘れてたんだけど、明日から妖怪の祭りがあるけど行く？」
愛華「え、妖怪の？」
クウ「人間もいるよ」
愛華「え！？」
クウ「見える人間は別に参加してもいいし」
愛華「へぇ！」
クウ「あ、でもあんまり関わらない方がいいよ〜。アイツらめんどくさいから」
愛華「知り合い？」
クウ「うん。大体は2つの団体なんだけど、"土蝦蟇組"(つちがまぐみ)と"霧島海賊団"(きりしまかいぞくだん)って言うの」
愛華「厨二くさいね」
クウ「うーん。今の人はそういうかもだけど、僕達妖怪とかにしたら、別にそんなことはないんだよね」
愛華「そうなんだ……で、どんな人達なの？」
クウ「土蝦蟇組は、祓い屋」
愛華「払い屋？」
クウ「妖怪を退治する団体だね。かなり腕の立つ団体で、祓い屋集団の中でもトップクラスなんだ」
愛華「妖怪を祓う人が妖怪達の中にいていいの？」
クウ「むやみに祓うわけじゃないよ。依頼で動く団体だから、依頼以外では絶対動かない変な所なの」
愛華「それがなんでめんどくさいの？」
クウ「土蝦蟇組は女好きが2人いるんだよね」
愛華「えっ……」
クウ「捕まったら1時間は離してくれないから。関わらない方がいいよ
次に霧島海賊団。その名の通り、妖怪と人間の海賊。あそこのめんどくさい所は全体的に酒癖が悪い所かなぁ。あと霧島海賊団の方にも女好きいるし」
愛華「女好き多くない……？」
クウ「まあ男だしね。女好きなのは仕方ないよ」
愛華「そっか」
クウ「そそ。で、どうする？行く？」
愛華「月達も行くの？」
クウ「行くよー」
愛華「じゃあ行く！」
クウ「決まりだね！」
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作者名：ムーンナイト-moonnight- | 作成日時：2018年1月21日 0時
