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其ノ弍拾壱 依頼 ページ21

月「そうか。それは尚更丁度いいな。そいつを見てきてほしい」
愛華「え、でもどんな人か……」
月「恐らく見ればわかるだろう。一応これも持ってくといい」
と、月が差し出してきたのは先程の手紙
愛華「私がこれ持ってるの?」
月「持ってみろ」
手紙を受け取ると、手紙から暗い闇に連れていかれそうな気分になる
愛華「う……」
月「やはり少し気分が悪くなる程度で済むか」
愛華「え……?」
私は気持ち悪くて手紙を机に置く
月「一般の人間ならば気絶するだろう」
愛華「そんな危ないもの持たせたの!?」
月「落ち着け。愛華の霊力なら大丈夫だと確信していたから持たせた」
愛華「……そっか」
絶対納得する事じゃないけど納得する
月「今の邪気を覚えておくといい。必ずその邪気を纏った人間がいる」
愛華「え?でも、この手紙を送ってきた人の友達が変なんでしょ?なんでこの手紙から邪気?がするの?」
月「いい所に気が付くな、愛華は。恐らくこの邪気は元は恨みの念から来ている」
愛華「恨み?」
と、私が問いかけた所で、食の間の扉が開く
そこにはアルさんがいて
愛華「アルさんいつの間に出てたんですね」
アル「まあな。主、あったぞ」
アルさんは数枚の紙を机に広げる
愛華「え、これ……」
紙に書いてあるのは竜ヶ崎の生徒の個人情報の紙
月「竜ヶ崎の校長は俺の知り合いでな。依頼で竜ヶ崎が関係した時用にコピーを貰っている」
愛華「怖……」
月「あの校長もまた、妖怪だ」
愛華「そうなの!?」
って言ってるけど、私校長先生見た事ないけど
入学式とか絶対顔見せないし
愛華「で、その恨みの念って?」
月「うむ、断定は出来ないが恋愛に関してだろう」
愛華「恋愛?恋敵とか?」
月「いや、どちらかと言うと依頼の差出人の友人は、この差出人の事を恨むほど愛しているんだろう」
愛華「それって……所謂ヤンデレ?」
クウ「そうだね〜」
リン「やんでれ?って何ー?」
クウ「恋人を恨むほど愛してる人間の事を言うんだよ」
リン「人間怖い」
愛華「人間でも少ないよ……でも、そんな人がバレー部に?」
アル「差出人はバレー部2年副キャプテンの桐山蒼之介。そしてその問題の友人は女子バレー部2年副キャプテンの犬山侑紗だ」
愛華「女バレの副キャプテン……」
月「愛華は犬山侑紗に話を聞いてくれ」
愛華「え!?ヤンデレさんに!?危なくない?」
月「いざとなったら俺を呼べ」
愛華「……うん」
不安がありつつも、私は承諾し、その日はアルさんに見送られ家に帰った

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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

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