其ノ弐 肝試し ページ2
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
海斗「う……」
愛華「だ、大丈夫海斗……」
啓太「あんなに絡まれちゃったらな……」
愛華「とりあえずお弁当食べに行こうよ」
啓太「だな」
そうして中庭に出ていく
教室の中だと霊がいっぱいで気持ち悪いし
愛華「あー！いい空気」
私はぐーっと背を伸ばす
海斗「やっぱり外だな」
愛華「だね。はいお弁当」
私は毎日啓太と海斗のお弁当を作っている。
それは小学生の時からだ
啓太「あざー！今日何？」
愛華「ハンバーグ」
啓太「マジで！」
３人「いただきます」
啓太「んー、やっぱハンバーグいいねぇ」
男子「お？イケメン海斗くんじゃねぇか！こんな所でお昼？」
海斗「ま、まあな」
男子「それに同クラの田中と斉藤さんじゃん」
男子「仲良しなの？」
啓太「まあな。幼馴染みなんだぜ」
薙「へぇー。あ、俺薙、薙朔真。よろしく」
太田「俺太田拓也だよ」
坂井「坂井豊です、よろしくね」
啓太「おう！俺は田中啓太！よろしくなー」
愛華「斉藤愛華です。よろしくね」
太田君って言うのか……やっぱり霊に憑かれてる
小学生か中学生くらいの男の子だ
薙「お前らいいなぁ女子とお昼とかー」
太田「な」
坂井「ねえねえナギ、この３人は？」
薙「それ俺も考えてた！なあ、今日の放課後空いてるか？」
嫌な予感……
啓太「おう」
薙「なら一緒に肝試し行こうぜ！」
愛華「肝試し！？」
薙「お？愛華ちゃん怖い？」
愛華「怖いよ！」
見えない人よりね！
急に名前呼びだし
薙「大丈夫。俺達にはとっておきの秘密道具があるんだぜ」
３人「秘密、道具……？」
啓太「ドラ〇もん？」
愛華「あっ！言わないでおいたのに！」
海斗「……自重しろ」
啓太「ごめーん」
太田「君達面白いねw」
坂井「僕も思った」
薙「な！いいだろ！ちゃんと他の女子も誘っておくからさ！」
どうする……
啓太「いいよ」
啓太！？啓太に了承する権利はないよ！？
薙「っしゃ！じゃあ放課後、７時に校門前な！」
そう言って薙君達は去って行く
愛華「あーもー！行ってやろうじゃん！」
海斗「本気で言ってるのか愛華」
愛華「後々面倒だし行くよ」
海斗「はあ……しょうがないか」
愛華「とりあえずさっさと食べちゃおう」
啓太「もう食い終わったよ」
愛華「早っ」
ｹﾗｹﾗｹﾗｹﾗ……あの廃墟に行くなら気をつけた方がいいヨ……
愛華「誰……？」
ｹﾗｹﾗ……今は名乗らないワ……
啓太「？」
海斗「気味が悪い。戻ろう」
？「主様……あの廃墟が最後の目撃場所です」
？「行くぞ」
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作者名：ムーンナイト-moonnight- | 作成日時：2018年1月21日 0時
