第5話 ページ6
健次郎サイド
それは、トレーニング中だった。
『え?今から?確かにトレーニングが終わればなにもないし明日明後日はオフですけど、』
なんだか、揉めてるみたいだ。
岩「Aさーん。なんかあったんですか?』
岩ちゃんがフツーに話しかけに行く。
臣、んなことでいちいち睨んでたらキリないで。
『ああ、HIROさんに至急、SECONDの方に回ってくれと、』
隆「はぁぁあ!!?」
臣「うっるっさ!」
隆「なんで!?え!?」
『SECONDの方のマネージャーさんが倒れたらしくて。流行りのインフルで。』
あ、ああ、インフルですか。お大事に。
岩「えええええ!Aさん行くんすか!?やーだーあー!行かないでくださいよー。」
お前、子供かよ!!
最年少だからって甘やかされるのももう終わってるよ!アホ!
『すいません岩田さん。じゃ、トレーニング終わったら各自自由に帰るなりしてください!では。』
岩「Aさん…」
俺を置いて行っちゃうんですね、…。
とか岩ちゃんがくっさい演技で膝をつく。
岩ちゃん本当にAさん好きやなー。
「岩ちゃん本当にAさん好きなんやな。」
岩「否定はしませんけど…。ねえ?」
半分諦めたような目をしてる岩ちゃん。
え、嘘。本気なん?本気で好きだったの?
「ま、まさか岩ちゃん、」
岩「…知ってますよ。無理だって。きっと臣さんとか隆二さんもわかってる。こんなのダメだって。」
Aさんのいなくなったドアを見つめて岩ちゃんがそう言った。
まあ、たしかに、男同士は、世間体もあるしな。
「岩ちゃん、そんな落ち込まんでええと思うけど。」
岩「だって!好きなんだもん!」
いや好きなんだもんとか言われてもなあ。
すっと立ち上がって岩ちゃんがこっち振り向いてふっと笑う。
岩「Aさんはずるい人だからしょうがないんですよ。」
少し、岩ちゃんが怖くなった。気がする。
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ツバサ - 初めまして。読みました。続き楽しみにしてます。 (2017年4月27日 20時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき。 | 作成日時:2017年4月26日 23時