第1話 ページ2
臣サイド
『収録お疲れ様でした。この後の予定は夕方からトレーニングです。それまでないので好きに過ごしてください。』
淡々と、かつ聞き取りやすく言ってAさんはまた電話に出る。
今日も、なんだか複雑だ。
岩「臣さんなにします?」
「…ああ、なにしよ。」
本当になにしようか。
好きにしろって言われたってなにもないんだ。
岩ちゃんの言ってることを聞き流しながら、電話の受け答えをしてるAさんを見つめる。
『…はい、ありがとうございます。あとこの前の件なんですが、一応メンバー全員オッケーだったので、はい。よろしくお願いします。』
あの人が、芸能界にいたらさぞモテたろうな。
横顔、綺麗だな。
『なにやってるんですか皆さん。早くしないと次の人ここ使うんですよ。』
直人「あ!はい。すいません。」
『別に怒ってないのでそんなに。』
そう言って少し笑う。
直人さん羨ましいなあ。
笑顔を向けてもらえて。
『あ、昼食でも摂ったらどうですか。』
エ「Aさんどっか知ってる場所ない?」
『いや、大して何も。その前に俺そんなに外で昼食とらないので。』
エ「じゃ一緒に食べようよ!」
エリーがグイグイとAさんの服の裾を掴む。
Aさんはちらっと腕時計を見た。
『ああ、いいですよ。お店、決めてください。運転します。』
エ「俺決めていい?」
『みなさんがいいなら。』
岩「いやぁあ俺が!!」
エ「先に言ったの俺だし!!」
岩「でも俺エリーさんより詳しいし!」
エ「俺が誘わなかったらAさん来なかったでしょ!」
岩「ぐ、っ」
岩ちゃん、やめなよ。
エリーのおかげでAさんと一緒に食べれるんだから感謝しようよ岩ちゃん。
『岩田さん。』
岩「はい!!」
返事いいな。俺が呼ぶときもこうだといいのに。Aさんの時ばっかり。
『少し、静かにしてくれますか。』
人差し指を口の前に持ってきてちょっと笑う。
岩「…ッ////」
その顔、ずるいよAさん。
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ツバサ - 初めまして。読みました。続き楽しみにしてます。 (2017年4月27日 20時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき。 | 作成日時:2017年4月26日 23時