Let's テヨンと撮影 ページ19
テヨンサイド
いきなり撮影と言われてスタジオに連れてこられてご飯食べて、そのあとすぐにメイクして衣装合わせて〜みたいな。
急すぎて心の準備ができてない。
セットのソファにぼーっとAが座ってる。
それだけでも絵になるんだから本当にこいつは全部完璧だと思う。
俺に気付いて、隣をぽんぽん叩くから座るといきなり両頬を手で挟まれた。
「な、っ、に……」
『お前って、受け口ぽい。』
「は？」
呆然としてるとシャッター音。
え、とカメラマンさんを見ると明らかにソッチ系の中性的な綺麗な人だった。
「んー、テヨンくんがなんかぎこちないんだよねえ、そんなに仲悪いの？」
『悪くないけど…、どうなのテヨン。』
「は？俺に聞くかそれ。」
「A、もう少し近づいて。」
『えええええ…』
と不満の声を上げつつ近づいてくる。
ちか、っと離れようとすると腰に腕を回されて逃げられなくなった。
「近い、まじで、ちょ」
「キスはしなくていいよ。」
『はーい。』
カメラマンさんの奥でユウタがむすっとした顔で眺めてるのが見えた。
五枚くらい撮って着替えて、またソファに戻るとなんか籠を持ってきたスタッフさん。
ソファに座るAに向かって中身を投げた。
『あ、猫。』
綺麗なグレーの毛が長い金持ちの家にいそうな猫。
うわ、猫って毛すごいつくから嫌だ。
なのにAは俺なんかほったらかしにして猫とにゃあにゃあ言いながら戯れてる。
それを見つめてるとまた撮られた。ちょこちょこ撮られてます。
猫でさえこいつのイケメンぶりはわかるのか、甘えるような声で擦り寄ってる。
堪らず睨むと猫は俺を一瞥してAの肩に手を置いた。
「……」
『テヨンもこんなんだったらいいのに。』
「あ"？」
『素直に甘えてきてくれて、可愛くてかわいい。』
「………しらね。」
なれるわけないだろ普通。
あんなに嫌悪丸出しだったのに。すぐにこんな近付いて。
撮影だ撮影。イメージを落とさないための撮影。
俺の意思じゃあない。撮影、撮影だから、と言い聞かせた。
肩に額を当てて服を掴んだ。
「にゃあ…………これでいいだろ」
『…(本当にムカつくんですけどこいつ。)』
猫を片手で撫でながらもう片方の腕で俺の肩を抱いて頭を撫でてくる。
意外と猫臭くはなかった。それが意外。
『もっかいやって。』
「………にゃあ……………死ね。」
『まじむかつく。』
恥ずかしくて肩に顔を埋めると優しく頭を撫でられた。
あと猫に威嚇された。なんだこの猫。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華 - 名無しさん» 正直言って、小説等となると誰かが悪く言われたり、悪くなってしまう事はあると思います。急に横から入ってきてすみませんでした。あくまで個人の意見です。 (2019年9月19日 23時) (
レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - NCTが好きで見ていたのですが、少しTWICEのモモをディスってる部分がありませんか？TWICEも好きなので少し見ていて気分が悪くなりました。 (2018年6月12日 15時) (レス) id: f59bc7c500 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - 浮気症攻め最高です！みきさん大好きです！ (2018年2月4日 23時) (レス) id: d7909b0b85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みき。
x他1人 | 作成日時：2018年1月19日 23時
