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22 AM 2:21 赤司side ページ44

「征くん!!」


今、僕の目の前にはAが立っている。


だけど、目の前のAは何故か
帝光中の制服を着ていた。


今のAよりも
あどけなさが残った顔―――


もしかして…中学の頃のA…?


Aが僕のことを征くんと呼ぶのは
僕とA、2人きりのときだけで。


そして、僕のことを征くんと
初めて呼んだのは中学の時だった。


「征くん。」


再び僕の名前が呼ばれる。


気がついたら、僕とAは
洛山高校の廊下に立っていた。
先程とは違い、Aも僕と同様
洛山の制服を着ている。


だが、先程よりも少しだけ
距離が離れたところにAは立っていた。


何故距離が離れ―――、まあいい。


やっと―――


僕の名前を呼んでくれるんだね。


やっと、中学の時みたいに
僕の名前を―――



「……助けて。」




え――――?




「…助けて。」




『助けてって…どうした?』




「行かなくちゃ…。」




『え…?』



「もう行かなくちゃ…。」



『行くって…何処に?』




「…バイバイ。征くん。」




『…A?』




「…元気でね。」




『おい!待て!A!!Aッ―――!!』






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







『……夢か。』

目を覚ますと、ベッド脇に置かれた
時計は丑三つ時を指していた。


…何なのだろう。夢なのに。


…ただの夢なのに。


…嫌な予感がする。


…胸騒ぎが止まらない。



『A……。』



……夢の最後
1度だけ、僕の方を向いたA。




「もう、ここには来ないから。」



そう言ったAと同じくらい
冷えきった瞳で僕のことを見つめていた。

22 PM 1:20 黛side→←23 PM 1:32



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設定タグ:赤司征十郎 , 黒子のバスケ   
作品ジャンル:アニメ
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アル(プロフ) - マナさん» マナさん温かいコメント本当にありがとうございます。お返事遅くなってしまって申し訳ないです…とても褒めてくださり、本当に本当に嬉しいく思っています!ありがとうございます!また続編の方も更新しましたので見ていただけると幸いです。。。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: be6ab72684 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - はじめましてマナと申します。設定が面白くて一気読みしてしまったので、普段はコメントしない派なのですがお邪魔してしまいました。本当に発想力をわけていただきたいくらいです(笑)続編も読ませていただきますね。他作品も更新頑張ってください。応援してます! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 4d017985c7 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - ホノボーノさん» ホノボーノさんご指摘本当にありがとうございました!言われるまで全然気づきませんでした。ごめんなさい。即修正しましたので赤司くんの名前を呼んでいるところはないと思います。本当にありがとうございます。以後気を付けます…。 (2018年4月24日 12時) (レス) id: 4bb3709ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ホノボーノ - 赤司とよんでわいけないところで赤司と呼んでいましたよ。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アル | 作成日時:2018年3月23日 14時

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