26 AM 11:43 ページ28
こうして葉山先輩と
まわることになった私。
…一緒にまわるのは百歩譲って良しとする。
だけど、問題は――――
「次は〜…シーラカンス!!!楽しみ〜!!」
『……もう次行くんですか?』
まわるペースが早すぎる。
それはそれは、本当に早くて。
さっき、まだ見てないと思って
『先輩、ジュゴン見ましたっけ?』
と聞いたら
「もう見たよ〜!白かったよね〜!」
と言われて思い出せないくらいだ。
…ジュゴンって白いっけ?
「じゃ、オレ、次行く前にトイレ行ってくるから。」
先輩がようやく私を見たと思ったら
どうやらお手洗いに行きたいらしい。
『あ、分かりました。』
と言うと
「Aちゃん疲れてる?」
と問いかけられた。
『…いえ。大丈夫です。』
そう言ったけど勿論、嘘。
疲れてるよ!とっても!!
「Aちゃんは?行かなくていい?」
『大丈夫です。待ってます。』
私の返事を聞くと先輩は
「じゃあ、そこのお土産売り場見てて〜!」
と言ってトイレへ向かっていった。
やっと休憩できる…。
とにかく何処かに座りたい。
お土産売り場のとなりに
休憩スペースがあったため
私は真っ直ぐそこへ向かった。
椅子に座って、ホッと一息つく。
あー、疲れた。
先輩本当早いよ〜
もっとゆっくり見たいのに…。
そう考えながらボーッと
売り場を見ていて……
とある一点で目が止まった。
あれは………
私はどんどんそれに引き寄せられていって。
そして、それ…その子を手に取ったときには
『…可愛い。』
そう口から零れていた。
可愛い。可愛すぎる。
そういえばまだ見ていないな…。
等身大。
真っ黒いフォルムにお腹が白くて
頭からはピョコッと鶏冠がでている
まん丸お目目の―――
『…ペンギンだ。』
ペンギンのぬいぐるみが私に
「僕を買って!僕を君のお家に連れてって!」
と私を見つめていた。
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アル(プロフ) - マナさん» マナさん温かいコメント本当にありがとうございます。お返事遅くなってしまって申し訳ないです…とても褒めてくださり、本当に本当に嬉しいく思っています!ありがとうございます!また続編の方も更新しましたので見ていただけると幸いです。。。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: be6ab72684 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - はじめましてマナと申します。設定が面白くて一気読みしてしまったので、普段はコメントしない派なのですがお邪魔してしまいました。本当に発想力をわけていただきたいくらいです(笑)続編も読ませていただきますね。他作品も更新頑張ってください。応援してます! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 4d017985c7 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - ホノボーノさん» ホノボーノさんご指摘本当にありがとうございました!言われるまで全然気づきませんでした。ごめんなさい。即修正しましたので赤司くんの名前を呼んでいるところはないと思います。本当にありがとうございます。以後気を付けます…。 (2018年4月24日 12時) (レス) id: 4bb3709ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ホノボーノ - 赤司とよんでわいけないところで赤司と呼んでいましたよ。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アル | 作成日時:2018年3月23日 14時