赤葦＊ホワイトデー ページ24
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・赤葦京治のやきもち
・リクエストはmarialove21様、蝶々夫人様より
……………
「Aさん、どうぞ、これ」
「え、これってチョコ？」
「はい、市販品ですけど」
二月十四日、突然のチョコレート
差出人は私がマネを務める部活の後輩、赤葦
「わー、びっくりした、ありがとう」
「Aさん今日、人にあげてばっかでしたよね」
「まあ、そういう日だからね」
「それ、逆チョコなんで」
そういう日とは、バレンタインデーのこと
お菓子会社の戦略によって生み出された、チョコを贈り合う風習は、梟谷学園でも例に漏れず行われている
私はというと、特に『そういう相手』もおらず
男女関係なくクラスに部活にと、チョコスイーツを配り回っていたんだけど
「逆チョコなんて初めてだー」
「そうなんですか？」
「うん、赤葦が初めて」
「…へえ」
一ヶ月後にお返しを貰うことはあっても、バレンタインのその日に逆チョコ、というのは初体験だった
嬉しいもんだな、と思った
赤葦は律儀で、真面目で、その上こういうところでも気が遣えるなんて良い子すぎる
「あ、これも貰ったし、ホワイトデーとか気にしないで良いからね」
私が部員に配り歩いたチョコは、みんな同じ、どれも簡単に出来るレシピのものだから
と、笑って言った時だった
「は？ 何言ってんですか、あんた」
「え、赤葦…？」
「それ、逆チョコって言いましたよね」
「う、うん」
「つまり俺はあんたが好きってことです」
ふと目の色が変わった赤葦の声は、低かった
試合の時に見るような、強い色をした瞳を今ここで向けられて、心臓をぎゅっとされたような感覚になる
無意識に一歩、後ずさった私の手を、赤葦が掴んだ
「Aさんが今日くれたチョコは別でお返し用意するんで、Aさんもホワイトデー用意して下さいね」
赤葦のちょっと崩れた口調に、さっきから胸がどきどきしてうるさかった
赤葦の手に触れてるところが熱を持ちそうだ
「今日から俺、Aさんを落としにかかるんで」
「え、わ、わたし？」
「あと一ヶ月だけ、やきもちは我慢します」
それって、一ヶ月後までに、私を落とすつもりでいるってことだろうか
恋愛のれの字もなかった私、でも今確かに、赤葦が頭の中を占領していて
「ホワイトデーには、二人きりの時間を下さい」
三月十四日、私はどうなってしまうんだろう
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レス) id: 0be6243c60 (このIDを非表示/違反報告)
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林檎(プロフ) - もう皆の嫉妬めっちゃ可愛いです！！あと、リクエストなんですけど牛島さんとかで無意識に嫉妬とかどうですかね？ (2019年5月30日 19時) (レス) id: 45f25e106d (このIDを非表示/違反報告)
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