【ハイキュー】やきもち排球男子

菅原＊隠れんぼ ページ16

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・菅原孝支のやきもち
・リクエストは真利奈☆様より

……………



部活のお昼休み、土曜日の人の少ない校舎で、バレー部みんなして

さあ、いざ、隠れんぼ！




「おーし、十数えたら探し始めるぞー」



廊下に朗らかに響くのは、じゃんけんに負けた大地さんの声だ


いーち、にーい、さーん…



ゆったりと数え上げる声を背に、みんなが思い思いに姿を隠していく、そんな中



「うわああ、どうしよう…」



隠れんぼなんて久しぶり過ぎて、何だかやけに余裕のない約一名の姿

＿＿＿これが、私だったりする



本当にどうしよう、どこに隠れよう、そうこうしてるうちに十秒なんてあっという間で


はーち、きゅーう、…




「あ、東峰…」



体の大きな東峰が、空き教室に入ってくのが見えたのを追い掛けようと

踏み出そうと、した足は




「ちょい、A」



急に後ろ手に引かれた腕によって、真逆の方向へとよろめいた


半ば倒れ込むようにして入ったのは

スガと私だけの、小さな空間




「なーに旭んとこ行こうとしてんだよー？」

「えっと、東峰が見えたから、」

「あのままじゃ、旭と二人っきりだったじゃん」




頭にぽんと手を置かれながら、若干口を尖らせて囁かれた


普通の、他の教室より何回りか狭い、特別教室の扉付近

私を抱き寄せた張本人は、そのまま私を離すことはなくて、むしろ距離を更に詰めてきた




「おーい、どこだー？」



足音と共に近付いてくる、大地さんのよく通る太い呼び掛け


見つかる、そう思って息を潜めるけれど

心臓がどうにもうるさく喚いた



「ん？ 顔、真っ赤だけど」



すぐ近くでスガが笑う

にこっと首を傾げたりなんかして

ああ、また肩が揺れて、熱が心の奥を駆け巡る



「す、スガが、耳元で喋るから、」



震える声で、言いかけた


こんなに爽やかな笑顔のくせして、色々とずるいこの確信犯は、もはやわざとらしく私の耳に口を寄せる



「しーっ、大地に見つかっちゃう」



ドキンと胸がまたひと跳ね

大地さんの気配が遠ざかったって、この騒がしい胸は収まることを知らない



「見つかるまで、二人でいるべ」



にっこり柔らかく笑うスガ

お昼休みは、まだまだこれから────…



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二口＊好きなタイプ→←茂庭＊暇

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