私の自◯計画 (ページ31)

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探偵社内でページ31

国木田side

Aが御手洗いに行くと言ってから、20分が経った。

遅い。幾ら何でも遅すぎる。

なので、与謝野女医に頼んで、厠の中を見てくるように頼んだ。

ガチャっと扉が勢い良く開いた。

与「大変だよ！Aが居ない！」

国「なっ！本当ですか！」

Aが居なくなった。

という事で、取り敢えず、この場に居る者で話をする事にした。

乱歩さんは、生憎出張で暫く帰らない。その付き添いで谷崎とナオミが居ない。

社長も不在。宮沢は、依頼。更には、太宰は川。

…あの野郎。

そして、探偵社に居るのは、与謝野女医・敦・鏡花と俺の4人しか居ない。

国「何か心当たりがある者は居るか？」

与「矢ッ張り、“冷徹の花”じゃないかい？」

敦「僕もそう思います。」

泉「…私も。」

国「矢張りか。俺もだ。」

2日前。太宰から聞いた話。Aが冷徹の花である事。Aは、その事で出て行ったのだろうか。

国「理由が何であれ、Aを探す。若し、ポートマフィアにでも行ったら、大変な事になる。だが、1人はここに残る。Aが帰ってくるかもしれん。」

与「なら、妾が残るよ。」

国「分かりました。良し。敦、鏡花行くぞ。」

敦「はい。」

俺たち3人は、Aを探す為、外に出た。

Noside

太「此処だね。」

太宰治は、横浜で一番大きいビルを見上げ、呟いた。