【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part9

毒舌度３４８％ ページ26

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『あははっ、ごめんね。バレないと思ったんだけどなぁ』

「うん。そんな感じしてたもん」

『んー……何て言えば良いのかなぁ。別に皆の足を引っ張りたいわけでもないんだよ』


　渚があまりにも真剣に私の次の言葉を待ち構えてる。そりゃそうか。大事な話だもんね。


『私がこれと言って殺らない理由はないんだよねぇ』

「は？」

『自制心って言うの？ それが働いて、まだ殺っちゃ駄目だって言ってる感じ？』

「……よく、分からないんだけど……」


　Aさん、まだ何か誤魔化すつもり？ と聞かれ、ごめんと笑う。渚は顔を顰めるばかり。





『……このクラスっていいクラスだよね』

「そうだね」

『私結構気に入ってるんだよ。て言うか、皆大好きって感じ』

「見てれば分かるよ」

『…………だからかな、まだ、壊れて欲しくないんだよ』


　地球が賭かってるってのに私情挟んで申し訳ないね。と付け加えると、その気持ちは分かるけど……。と渚が俯いてしまった。

　だから私はフォローを入れる。


『安心してよ。暗殺やめるなんて言わないから。ちゃんと、頭切り替えて殺るべき時には殺るから』


　だから、もうちょっとだけ見守って？ と渚にお願いする。

　この言葉に嘘はない。ホントにヤバくなったら、ちゃんと殺るって決まったら、私は隠しに隠している刃を殺せんせーに向け、全力で殺しに行く。





「…………良かった、Aさんの意思が聞けて」

『っふふ、流石にあるよ。大丈夫、ちゃんと貢献して見せるから』

「うん。楽しみにしてるよ」


　じゃあ僕はこれで。と渚が席に戻る。私はその後ろ姿を確認し、息を吐いた。





　――大丈夫。ちゃんと殺るよ。

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