【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part9

毒舌度３２５％ ページ3

『……潔白……ねぇ？』

「ちちち違うんですAさん！ お願いします！ その信じてない目をやめてください!!」

「そろそろ目に毒だから見ちゃいけません」


　職員室に連れて来られた結果、殺せんせーの机から出てきたのはグラビア集……に紛れ込んでいた女性物の下着。最早なんとも言えずに殺せんせーを見ていると後ろからカルマに目を塞がれた。……一体何が駄目だったんだよ。

　別に平気だから離してとカルマの手を抓ると皆！ とひなたちゃんが職員室に駆け込んできた。何故分かるのかって？ 見えてなくても私が女子の声を聞き間違える筈なかろう。


「ちょっと！ 皆見て！ クラスの出席簿!! 女子の横に書いてあるアルファベット……全員のカップ数が調べてあるよ」

『は？』


　パッと目隠しを外し、私はひなたちゃんから出席簿を受け取って前原と覗き込む。


「私だけ永遠の０って何よコレ!!」

「Aも結構あるな……。あんまそう見えねぇけど」


　カエデちゃんの言葉をバックに前原は思わずと言った体で私の胸元をガン見する。私は良い意味でも悪い意味でも着痩せするんだよ……


『……って何見てる!!』


　出席簿でバコン！ と前原の頭を叩く。今のは私悪くない。正当防衛だ。なんか違う気がするけど。


「……前原、Aの体見て良いの俺だけだから」

『お前も駄目だけどな！ 許さないけどな!!』


　さも当然のように言うカルマも成敗し、私は再び名簿を開いた。何となく次のページをめくると見知らぬ女の人の写真と、横に書いてあるアルファベット。……今までの流れから察するに、多分カップ数。


『……キモっ』

「あーあ……」


　私の蔑む目、カルマの面白がる目が殺せんせーに刺さる。ついでにクラスメイトの視線も。そんな馬鹿なと慌てて殺せんせーが取り出したのはクーラーボックス。


「ちょ、ま、そんなはずが……そ、そうだ！ い、今からバーベキューしましょう皆さん!!」

『マジで!?』

「放課後やろうと準備していたんです!! ホラ見てこの串!! 美味しそ〜で……し……」


　殺せんせーがクーラーボックスから出したのは、私が期待していたお肉ではなく、さっきと同様女物の下着。

　……疑惑は一瞬にして深まった。

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