番外編1 キャンディーキス ページ38
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「Aー」
「何? 出来れば手短にね」
「分かった、手出して」
「待ってて、これ高速で終わらせる」
指を駆使して周りにいるCPを蹴散らす休日。
カルマの家にてゲームをしていると、先にゲームを辞めたカルマに呼ばれた。
ソファでゴロゴロしているカルマに、どうしたの? ともう一度聞き返す。
「ステージクリアすんの早いね」
「用事は?」
「ん」
「……飴? くれるの? ありがと」
唐突に差し出された飴を素直に受け取り、袋を開けようとすると手を止められる。
「違うよ。まだ食べちゃ駄目」
「まだ?」
「うん、それ使ってキャンディーキスしよ」
「……何それ?」
良からぬ名前を聞いた。それ承知で何故か聞き返してしまう私。
良くぞ聞いてくれたとばかりにカルマが身を起こし、ソファーに乗っかかっていた私に腕を回す。
「名前の通りだよ。キスしながらその飴溶かすの。終わるまで口離しちゃ駄目。途中で噛んだらもうワンゲーム」
「……へあ?」
言葉の意味を理解出来ず、はて。と首を傾げた。
終わるまで口離しちゃ駄目……?
「えっ、え? 馬鹿じゃないの!?」
「あ、なんか意識したでしょ」
「馬鹿だよ! だって、それって……」
「いつもより長くキスできるね」
「無理だよ!」
振り返り抗議を申し立ててる私を無視し、嬉しそうに唇を寄せるカルマ。慌てて顔を逸らすもタイミング悪く耳が掠った。ビクッと反応する私を見逃してくれたりはしない。
「……ふー」
「ちょっ……ま……っ!」
「……してくれる?」
「っひぁ……わ、分かった、から……はなれて〜〜っ」
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葵(プロフ) - あいくさん» ありがとうございます!コメントめちゃくちゃ喜ぶタイプなので嬉しいです!私もコメント躊躇う奴ですけど…笑 イラストまで嬉しいです!頑張って綺麗系目指しました笑 これからもマイペースにやらせて頂きます。 (2018年9月18日 20時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
あいく - 葵さんの小説、いつも読ませて頂いてます!とっても面白いです!結構前から読んでたんですけどコメントする勇気が無くて…。兵藤ちゃんのイラスト、とっても可愛いです!お姉さんっぽい感じですね! (2018年9月18日 19時) (レス) id: fcedbe313e (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ルラさん» ありがとうございます!1週間なんて……!更新マイペースなのですぐ追いつかれますね()これからもボチボチ更新していきたいと思います!勉強の小休憩にでもなれば幸いです! (2018年9月10日 19時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - 一週間くらい前に読み始めて、あっという間にpart14まで!受験生なのに (2018年9月8日 20時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - 一週間くらい前に読み始めて、あっという間にpart14まで!受験生なのに (2018年9月8日 20時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2016年3月15日 16時