【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part12

毒舌度４８１％ ページ38

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　……口では簡単に言ってみたが、この賭けはかなり厳しい。殺せんせーの勝率は20％しかないんだ。

　今ここで理事長が勝ったら殺せんせーは出て行かなきゃだし、私達の身も危険だ。勿論せんせーが見捨てない事位分かってるけど、要はこのギャンブルは断れないんだ。





「開けた瞬間解いて閉じれば爆発しない。あなたのスピードなら簡単かもしれないけどね」

「も、勿論です……」

「いや殺せんせーは兎も角、そんなん理事長せんせも危なくね？ おじさんちゃんと棄権し……え、するよね？」

「どうでしょうか」


　笑顔でそう言われて私は押し黙った。もやっとする。喋れない事もあるけどなんだか不安もあって。





　何も言えずに賭けの行方を見守る。殺せんせーは恐る恐ると問題集に触手をかけてパッと開いた。





　――っパぁん！ と音と共に対先生弾が教室中に広まった。威力を増したBB弾が弾け飛び、ビシビシと窓から見ていた私達にも被害が及ぶ。痛い。痛かった。



「おでこ当たった……」

「大丈夫？ 脳細胞破壊されてない？ あ、ごめんされる物がなかったね」

「一杯詰まってた筈だけど今ので消えたわ。もう体力しか残ってないから取り敢えずカルマぶちのめす」





「後三回耐えられれば貴方の勝ちです。さぁ、回復する前にさっさと次を解いて下さい」


　真っ向に対先生弾を浴びてドロドロに溶けた殺せんせーに回復の余地もないらしい。

　このまま殺られるのか。こんな簡単な方法で、こんなあっさり殺られてしまうのだろうか。そんな不安がクラス中に巡った。

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