【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part12

毒舌度４５５％ ページ12

「A〜」


　地味に忙しくなって来た頃、何処かからかカルマがひょっこりと現れた。既にエプロンすら着けてないとこ見ると……この野郎サボってやがったな。


「何」

「俺今から出かけて来てもいい？」

「却下だ馬鹿。お前の仕事私に回ってくるって事でしょ」

「まぁそうだね」


　私だって休みたいんだ。お前だけサボろうなんて許さないとカルマに言うと、残念だなーとカルマが笑う。


「じゃーAは要らないんだ、渚君の写真」

「待って？？？」


　それなら仕方無いよねと踵を返したカルマの腕を慌てて掴み、詳しくと話を促すと、渚君専用貢ぎコース作ろうと思って……と恐らく渚の許可なしのカルマの話を聞く。


「へー、何させるの？」

「コスプレ写真が一番手っ取り早いかなって」

「乗った。お前の仕事分もやっといてやる」

「さっすが」


　案外あっさりと交渉は成立し、カルマは足早にこの場を去った。取り残された私はよしっと気合を入れ直す。渚のメイド服と比べたら接待位全然苦じゃない。


「すみませーん、注文……」

「はーい、お伺いしまーす！」


　私はニッコリと笑い、ペンと伝票を再び手に取った。


「何にしますか？」

「このおすすめって……」

「あ、それ美味しいですよー。中で可愛い子がせっせと作ってくれてますし、ちゃんと材料も新鮮なのを使ってるので」

「じゃあそれ二つ」

「やった。お兄さん達ありがとうございます！」





「おい、カルマは何したんだ……!?」

「Aめちゃくちゃ機嫌良いじゃん……」

「誰かあの顔撮っとけよ。宣伝出来るって」

「バレたら殺されるぞ……」

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