【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part11

毒舌度３９８％ ページ2

「ビッチ先生大丈夫かな……」

「う〜ん……携帯も繋がんない」


　教室の至る所でそんな会話が飛び交う。


「カルマ、Aと連絡取れたか？」

「全然。携帯の電源切ってやがるアイツ」

「イライラするのは結構だが俺達に当たるなよ……」

「……分かってる」


　後ろの方の前原君とカルマ君の会話が聞こえてきた。……Aさんが、スマホの電源を落としている……？ その事に妙な引っかかりを覚える。彼女に限ってそんな事あるか？ と。

　普段からゲームを嗜んでる所為か、Aさんの返信速度は驚く程早い。一度既読が付けば連絡取るのは容易い筈。……既読付くまでが長いけど。

　僕も彼女に送ったメッセージを確認する。ちゃんと送れているけど未読。……何だか嫌な予感がする。……そんなに僕らのした事が気に喰わなかったのかな？ 既読付けない程怒っているのかな……？

　教室中が悶々とした空気に包まれた。





　……でも、





「……あれっ？ 皆何してるの？」





　……それは、話題となってる人物が、派手な音を立てながらドアを開けた事によって晴れ渡った。教室に賑やかさが戻ってくる。

　キョトンと首を傾げるAさんに、茅野が真っ先に駆け寄った。飛びつかんばかりの勢いで突進していく。





「A〜っ！ もう、ここ何日もどこ行ってたの〜!?」


　今にも抱きつこうとしている茅野に対してAさんがニッコリと微笑ん――……え？


「ッ……茅野ッ！ 危ないッ!!」

「え!?」

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