【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part10

毒舌度３８１％ ページ29

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　岡島曰く『建物の上をフリーランニングで行くと殆ど地面に着かず駅前に到着出来る。帰宅ついでに訓練も出来るから最高じゃねぇか』って事らしい。

　危ないと言う陽菜乃ちゃんや迷う委員長。私は呆れた様に溜め息を吐く他ない。

　話はまとまったのか、一部の女子を残してクラスメイトの殆どが岡島の提案に乗ってしまった。取り残された私は同じく残ったカルマを見上げ、ゲームしたいな。と声を掛ける事に。


「良いよ。俺ん家行く？」

『かなー。私の家だとくつろげないし』

「俺んちだとくつろげるんだ。図々しいね」

『ゲームに囲まれた環境って幸せだよねぇ……』

「課題も持ってきなよ。どうせ他の教科教えなかったから〜って課題出されたんでしょ？」

『マジで言ってる？ 勉強し過ぎると病気になっちゃうから遠慮するよ。あッ、ほら！ もう頭痛い！』

「ゲームは課題終わってからね」

『2時間分の課題とか終わる気しないんだけど』





ーー…





　カルマの家にお邪魔し、私は早速コントローラーを手に取った。課題。と言うカルマも手招きしてコントローラーを渡す。

　課題の存在を忘れゲームに没頭していたら時間はどんどん過ぎていくもので、気付いたら午後8時を回っていた。

　疲れたと言いながらカルマがコントローラーを手放す。


「……課題どーすんの？」

『何も聞こえない』

「課題」

『殺せんせーに提出期限延ばして貰う』


　私はポケットに入れていたスマホを取り出し画面をつける。そこにはおびただしい数の通知が溜まっていた。その殆どが3−Eのグルチャ。

　……嫌な予感がした。

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