【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part10

毒舌度３５３％　体育祭の時間 ページ1

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　放課後になり帰り支度。つってもほぼ置き勉の私の帰り支度なんて然程時間が掛からない。

　机の中に入れてたプリント類や課題、それからゴム製ナイフと隠しておいたモバイルバッテリーを指定カバンに乱雑に詰め、さぁ帰ろうと立ち上がると、A、と私の名前を呼び引き止める者がいた。くるりと後ろを振り返れば我らがイケメン委員長こと磯貝君だ。


『何なに？ どうしたのッ!?』


　委員長が大好き過ぎる私は目を輝かせ彼の元に行く。すると苦笑を浮かべ、言いにくそうに委員長が口を開いた。


「いや……その、今日暇かな〜って……」

『委員長からのお誘い!? 例え暇じゃなくても暇って言って着いていきます!!』

「う、うん。ありがとな。えっと……じゃあお願い事しても平気か？」


　コテっと首を傾げる委員長に私は全力で首を縦に振る。そりゃこんなイケメンに頼られて断れる筈もない。委員長、資料作りとかだったらアレだけど、荷物運び位ならできるから何でも言ってね！





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「流石A。似合ってるよ」

『マジごめん。私委員長の事舐めてたわ』

「え？」


　学年委員の仕事か何かと思って私が着いて来たところは本校舎や生徒会室ではなく、委員長のバイト先のカフェだった。何度も遊びに……もといお客として来店しているのでまず間違えない。まぁ何故か私が今いるのはスタッフルームなのだが。

　どうやら委員長の用事と言うのはバイトを手伝って欲しいとの事だった。急遽人手が足りなくなり委員長は暇そうな私に当たってみたと。事実帰ってからゲーム位しか予定はなかったので良いんだけどね。滅多に着れないウェイトレスの制服が妙に落ち着かないって事位しか問題はない。

　一通り大雑把な説明を受け理解する。後はフォローしてくれると言うし頑張りますか！ と気合いを入れた所でカランとベルが鳴った。

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