【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!Side Story-３-

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　出来たら起こすからと何度も言うとやっとカルマが離れて、渋々とソファーに戻ってくれた。

　何だかヤケにくっつくなぁ。もしかしなくても風邪移す気なんだろうな。残念だったな、馬鹿だから移らんぞ。
　と意気込んでまた火を付ける。

　うどんにしようかと思ったけど、今のカルマに渡したら大変そうだったから大人しく冷めてからも食べれそうなお粥にした。今日も一人みたいだし、買い出しも作る元気も無さそうだもんね。仕方ないわ。材料費は全部殺せんせーに請求します。

　弱い火でコトコトと煮てるだけの時間は退屈で、スマホを取りにリビングに戻る。そういや静かだと思ったら、カルマがソファーで寝ていた。

　……熱いのか、僅かに前髪が湿ってそう。呻きはしないものの、寝苦しそうに何度も体制を変える。

　取り敢えずと写真を一枚収めてから、私は冷蔵庫で冷やしておいた冷えピタを取り出した。

　さっきは嫌だと言われてたけどそんなの知るか。悪化させる方が問題だろ。と勝手に前髪を上げてシートを付ける。嫌そうに顔を顰めたけど気付かないフリ。

　前髪巻き込んだ？ いいえ気の所為です。いいかい？ 誰も何も見ていない。





　またキッチンに戻って、スマホを弄りつつ隙を見て鍋をかき混ぜる。もういいやってなってから火を切って、蓋をしてからカルマに声をかけた。


「カルマー？」


　しかしながら返事はない。爆睡してんじゃねぇか。珍しいな、警戒心の塊みたいな奴がここまで寝顔晒してくれるとは。と悪態着きながらカルマの顔を覗き込んだ。

　綺麗な赤い毛束をさらさらといじると、鬱陶しそうに手を払われてしまった。名残惜しく思っていると半目のカルマに睨まれた。

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