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「お邪魔しまーす……」
「はーい」
Aを家に連行して、俺はリビングのソファーに腰を下ろした。途端に怠さが襲ってくる。結構ヤバかったらしい。
眠いし身体は重いし。なんて考えていると、荷物を下ろしたAが俺の様子に気付いて慌てて寄ってくる。
「大丈夫!? じゃないよね!? 何でこんなんなるまで我慢してたの!」
「ここまでとか思わないじゃん?」
「もー! 体温計とか何処!?」
「あっち」
待ってて! と言い残してAは救急箱を探しに行く。今二人っきりだしそこまで大声出す必要は無いんだけど。
「つーかよく気付いたね、Aの癖に」
「どういう事だ?」
しばらく使って無かった体温計を探し出して来て、存外テキパキと準備をするAに声かける。どういう事って……。
「いや馬鹿鈍い癖に俺の体調はわかったのかよって。殺せんせーも俺自身も分かって無かったのに」
「カルマも馬鹿だからじゃない? 馬鹿は風邪ひかないって自分じゃ気付かないって事でしょ」
「答えになってないんだけど?」
計った体温計をチラッと横目で見てAに取られる。大した事無さそうに首を傾げた。
「いや、朝からなんか変だったよね」
「そう?」
「何か反応鈍いなぁって。まぁいっつも見てるカルマじゃなかったら多分気づかなかっ……」
はたとAの動きが止まった。自分の失言に気付いたのか、俺より先にかァっと頬を染めた。そんな事されたら対照的にこっちの口角は上がってく。
「へー? ふーーん?」
「な、なんだよっ!」
「そんなに見てるの? 俺の事」
「違っ! 席! 隣だから! 目に入るだけ!!!」
もう着替えて休めよ! とクッションを顔に投げつけられた。照れてるAの頭を揶揄う様に撫でて、追い討ちを掛ける。
「やっぱ俺の事大好きじゃん」
「お前実は元気だな!? 楽しんでるだろ!!」
「すっごい楽しい」
「お前なんか熱でぶっ倒れちまえ!!!」
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葵(プロフ) - 百瀬さん» TRIGGER(天にぃ)の夢小説書きたい位にはガチ推しです← 改めましてコメントありがとうございます! マイペース更新ですが、楽しく頑張らせて頂きます! (2018年6月14日 0時) (レス) id: f2edeaa51a (このIDを非表示/違反報告)
百瀬(プロフ) - 作者さんもアイナナ知ってるんですか!?なんか嬉しいです。凄く、面白いので更新頑張ってください! (2018年6月13日 23時) (レス) id: 72cebca7cd (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» えっ、何、私何かしたっけ((初めて!?そんな大層なの貰っちゃっていいのかしら有難く受け取ります!!← また今度私も描かせて貰うね!!ありがとう!!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: f2edeaa51a (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/e/3/0e35ac3ebee3e9d12b2dcda3e22b38e1.jpg いきなりごめんなさい…!!日頃の御礼と感謝等をはんぱなく込めて描きました!初めて描いた為見苦しいですケド。いつもありがとう!あおちゃんには感謝してもしたりないです…!! (2018年5月21日 17時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 昨日この作品のシリーズ発見して、2日で読み切りました!面白すぎて!ただ、パート13辺りからパスワード入ってて、正確には読破していません…で、でもそこまでは読んだもん!これからも応援してます。焦らずゆっくり更新お願いします。パスワード外れたら教えて下さい (2018年4月15日 21時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2017年11月18日 12時