1 吸血鬼(Ver.夢主) ページ30
【前回の吸血鬼の逆バージョン。夢主ちゃんが吸血鬼なのは皆知ってる。
深く考えたら負けですよ!!】
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「っ……!?」
突然の目眩に襲われた。思わず目頭を押さえ顔を伏せる。続けて頭痛もやってきた社会の授業中。どうしたものか。と頭を抱える。
数秒だけ顔を下に向けて、私は前に向き直った。何事もなかったかのように、私はシャーペンを持ち、何時ものように適当にノートを取る。
――ぱきっとシャー芯が折れた。そんな事でもイライラする。段々目の前が霞み、自分の字が読めなくなってくる。ヤバいかもしれない。なんて思った。
何とかしなきゃなぁ……。と既に匂いを嗅ぎ分け暴れだしそうな本能を抑え込み、私は教卓で授業を進行している殺せんせーを睨む。クラクラする。周りの色が無くなってきた。白、黒……そして赤。衝動が始まってる証拠。多分私の目の色も変わってきてる。
がりっと頬を内側を噛み、自分の血でなんとか耐える。すっと景色に色味が戻ってきた。
これが何時まで持つか……。と髪をガシガシと掻くと、隣からその髪を軽く引っ張られた。
「大丈夫?」
声を潜め、眉根を寄せているのはカルマだ。ふわりと美味しそうな血の香りに、思わず理性が傾く。
「……何が? 平気だよ?」
吸血衝動は出来るだけ隠したい。見境なしに吸いたくないから。
私が笑顔を浮かべると何故かカルマが口角を上げた。
「目の色変わってるよ」
「嘘!?」
「嘘だけど」
「ぶち転がすぞ」
カルマは嘆息し突然席を立った。
「センセー。Aが限界みたいだから行ってくるね」
「ちょ、勝手に決めんなよ!」
私や殺せんせー、クラスメイトの声を無視し、カルマは私の腕を引いて教室を後にした。何でそう強引なんだよしね。
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葵(プロフ) - 浅野月愛さん» こちらでもコメントありがとうございます……! 凄い大胆な盗作宣言頂き光栄ですw勿論読者さん達を信じているので、そんな事はないと分かってます笑 これからも宜しくお願いします。 (2019年1月27日 23時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 七夕伝説が盗作したいくらい好き!あ、いや盗作したいけどしませんよ!? (2019年1月27日 21時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ゆうゆうさん» ありがとうございます!そう言って貰えて光栄です!現在Par11まで公開しております。徐々に公開予定なのでお待ちして頂ければ幸いです。頑張らせて頂きます! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - アヤさん» 長いよ。え?なにそれ嫌だ…。あー、リンって可愛いね。スラリん(仮)だから略称にするね!やだ!スラリん(仮)でいいの!太郎は嫌! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - とても面白いです!パスワードがかかっている部分も読んでみたいです。頑張ってくださいね! (2017年11月18日 19時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2017年6月6日 18時