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私が名前を呼べば、その赤い長髪を揺らし振り返って笑うカルマ。その柔らかな目元に一瞬見とれれば、今度は楽しそうに口角があがる。
「ホント、Aは俺の事大好きだよねー」
「自惚れんなー。暇だから暇であろうアンタのとこに来てあげてるだけだからー」
生意気。と笑いながらもカルマは髪を一つに結わえ、のんびりとこちらに向かってきた。
「またお兄さんと喧嘩したの?」
「いつもだわ。どーせ私は不器用ですよー」
「まぁAに機織りなんて無理だろうねぇ」
「カルマさん、知ってる? 私一応織姫様よ? その名の通り機織り出来る筈だよ?」
「Aは特殊だから」
「きゃー、褒められたー。嬉しいなー!」
褒めてないけど。と言うカルマの呟きは聞こえないフリ。褒められていると思えば褒められたって事になるから。
「Aってホントに暇人だよねー。良いの? そろそろ彦星様とやらに会えるのに、このままサボってたら会えないんじゃない?」
からかっているのか、琥珀色の瞳を揺らしながらもどことなく真面目な顔をしているカルマ。私は会ってみせるよ。と呟いた。
「会うよ。だって好きだもん」
「ふーん。1年に1回しか会えないのに?」
「良いの、それで」
まだ二回しか会った事ない彦星様。すっごく優しい。普通にイケメンだった。て言うか私のタイプど真ん中だった。こんな人と婚約とか私死ぬんだなって思った記憶がある。会ったの一昨年とかだけど。
「はぁー……思い出しただけで幸せー。早く7日になんないかなー」
「無理じゃない? Aの日頃の行い悪いから」
「大丈夫。カササギにコネ回してるから」
「下衆な姫だよね」
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葵(プロフ) - 浅野月愛さん» こちらでもコメントありがとうございます……! 凄い大胆な盗作宣言頂き光栄ですw勿論読者さん達を信じているので、そんな事はないと分かってます笑 これからも宜しくお願いします。 (2019年1月27日 23時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 七夕伝説が盗作したいくらい好き!あ、いや盗作したいけどしませんよ!? (2019年1月27日 21時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ゆうゆうさん» ありがとうございます!そう言って貰えて光栄です!現在Par11まで公開しております。徐々に公開予定なのでお待ちして頂ければ幸いです。頑張らせて頂きます! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - アヤさん» 長いよ。え?なにそれ嫌だ…。あー、リンって可愛いね。スラリん(仮)だから略称にするね!やだ!スラリん(仮)でいいの!太郎は嫌! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - とても面白いです!パスワードがかかっている部分も読んでみたいです。頑張ってくださいね! (2017年11月18日 19時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2017年6月6日 18時