【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!Side Story-４-

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　ビッチ先生に追い出されて、ブツブツ文句を言いながらAが教室から足早に遠ざかる。





「どこ行くのー？」


　取り敢えず俺はそれを追いかけると、不快だからどっか行けと言われた。でも二人で追い出されたんだから仕方ないよね。


「うるさいな、着いてくんなよ」

「しっぽが気になって」

「知らねーよ！ 私が一番気にしてるわ!!」

「怒っても可愛いだけだよ」

「ムカつく！！！」





　結局いつもの如く裏山に来て、丁度良さそうな木陰を見つけると、Aがそこで足を止めた。


「……あんた、何時まで着いてくる気？」

「そうだなー。取り敢えずAの猫耳消えるまでかな」

「先が長い……」


　項垂れ、幹に腰掛けるAの横に当然の様に座る。逃げられる前にまた猫耳を捕まえた。


「っ、もっ……なんでさわんの！」

「触りたくなるよ。もふもふしてる」

「知ら、ないよ！ は、なして……！」

「あはっ、癒されるねー」


　生え際(？)を触ったり毛並みを揃えてみたりと感触を存分に楽しむ。

　必死に顔を覆い、声を押し殺そうとするAがどうにも可愛い。あんまりやると怒られるのを知ってても、どうしても止められない。





「っ〜〜！ やだ、耳やだ……っ！」

「嫌そうな顔に見えないよ？」

「ぞわっ、ぞわする！」

「あははっ、それはヤバいねー」


　笑ってAの訴えも流す。真っ赤なA弄るのとても楽しいです。

　ニヤニヤしながらもう片方でしっぽの毛並みも整える。唐突にしっぽを触られたからか、またAが悲鳴をあげ、


「ひぎゃっ……!? わっ！」

「ぐっ……!?」


　腰が抜けたのか、ボスんと俺の腹部に頭が落ちてきた。

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