【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part17

毒舌度６２３％ 生徒の時間 ページ6

「教師の鏡だなぁ、モルモット!! 自分一人なら逃げれるだろうこの強撃を……生徒を守る為に正面から受けるとは!!」


　次だ。と言う柳沢に続き、二代目は私達の真横に移動する。


「あ……」


　攻撃で、後悔で、体が竦む。二代目が触手を振り上げた時、またもや私達の目の前には殺せんせー。





「標的(ターゲット)と生徒が一緒に居れば……こうなるのは当然の答えだ。
　不正解だったんだよ。今夜ここに入って来たお前らの選択はな」


　柳沢の言葉は、グサッと胸に刺さる。何もできない。殺せんせーに守られているだけ……。

　銃を向けた烏間先生も、柳沢の一撃によりダメージを喰らってしまう。


「烏間先生！」


　今にも柳沢に飛びかかりそうな私を、カルマが止める。行かせて！ とカルマの手を振り払った。私は呼び止められても、烏間先生の元に駆け寄る。





「(……ずっと、気付いてた。気付いてたけど……目を逸していた)」





「どんな気分だ!? だ〜い好きな先生の足手まといになって絶望する生徒を見るのは!!」

「ッ……先生……!!」





「わかったか!! お前の最大の弱点は……――」

「(殺せんせーの、最大の弱点。それは……――)」





「――なわきゃないでしょう!!!」


　柳沢の声をかき消さんばかりの勢いで、殺せんせーは怒鳴った。


「正解か不正解か等問題じゃない!! 彼らは命懸けで私を救おうとし！ 恐ろしい強敵を倒してまでここに会いに来てくれた!! その過程が!! その心が教師に取って、最も嬉しい贈り物だ!!」





「弱点でも足手まといでもない!! 生徒です!! 全員が……私の誇れる生徒達です!!」

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