第212話ですよー ページ24
*
無事特大パフェを完食し、神楽ちゃんとぱっつあんへのお土産のケーキも銀さんと買って、お開きとなった。
わざわざ屯所まで送ってくれるあたり、やっぱり根はいい奴だなー、と思う。
風呂敷を部屋に置いて簡単な着流しに着替え、晩御飯を食べに食堂へ向かう。今日の献立は何かなーと考えながら角を曲がると、丁度総悟と出くわした。
あ「おつかれ」
沖田「...おう」
コイツはちょっと怪我をしたらしく...まあ、列車の中の隊士全員を相手にしたんだもんね。ここ数日は総悟の嫌いな事務仕事をやっていた。
沖田「どこほっつき歩いてきたかと思ったら、また旦那かィ」
あ「...え、なんでわかんの?」
沖田「匂い」
あ「こわ」
匂い...甘い匂い?オヤジの匂い?わからないけど、そんなこと言われたら気になる。ちょっと腕の匂いを嗅いでみたけど、よくわからなかった。
行き先は同じなようで、自然と隣りに並んで歩く。
あ「ところで、怪我はもう大丈夫?」
沖田「怪我ってほどのもんでもねェからなァ」
治ってんじゃね?と適当に言う。こりゃあ、薬を塗るのもよく忘れてんだろうなと察しがつく。
あ「ま、元気そうならいいや」
沖田「...おう」
...心做しか、ちょっと元気ない...?いやこれは考え事でもしてるのか?
あ「あ、いい匂い。今日は肉じゃがだよきっと。早く行こ!」
風に乗ってきた香りに思わず唾液が出てくる。総悟の手を取って軽く引っ張ると、こっちを見て笑ってくれた。
*
結局そのまま総悟と一緒に食べた。やっぱり肉じゃがだったよ、美味しかった。
それぞれの部屋に戻るのも一緒だったのだが、どこからか手首を握られて、総悟の部屋まで連れてこられてしまった。何故だ。
沖田「俺ァ近藤さんの傍にいると言った。無条件にだ」
あ「うん...?」
後ろ手に襖を閉じたと思ったら、急にそんなことを言い出した。確かにそう聞いたが、何故今その話になったのだろうか。
沖田「お前ェの傍にいるとも言ったが、お前にゃ条件がある」
...新手のカツアゲかい?
沖田「お前ェも俺の傍にいろィ」
...なんだよ可愛いじゃねぇか((
あ「そりゃ、当然よ」
けろりと笑って答えると、アイアンクローをされた。え、なんで?
そのまま座らせられ、指の隙間から総悟を伺う。なんだかムスッとしている。
沖田「近藤さんに土方のヤロー、旦那ときてようやく俺かィ?随分遅ェじゃねーか」
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練紅龍(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 見事に私のやる気を叩き起こしておられます。ありがとうございます!沖田さん……沖田サァン……ご期待にそえるよう精進します! (6月7日 17時) (レス) @page28 id: 0cf84c7016 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 感想を毎回、すみません。あれ?オチは沖田さん?と考えが変わったところで次。原作沿いみたいなので、続き楽しみに読まさせていただきます。 (6月7日 11時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 和泉梓さん» ありがとうございます...時間作ってちょっとずつ、進めていきたいです...ありがとうございます...! (2020年6月13日 13時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉梓 - 更新待ってます!頑張ってください! (2020年6月5日 11時) (レス) id: 451b0d7f40 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ぼちぼち頑張っていこうと思いま...頑張っていきます...! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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