第202話ですよー ページ14
*
動ける攘夷志士が随分遠くになった頃に、真選組も追うのを辞める。
誰が言う訳でもなく、列車の近くに円になるように集まる。
やがてハゲが伊東さんを私達の中心に連れてきた。彼は左腕がなく、マシンガンをもろにうけたのか身体はボロボロ。
土方さんが、地面にうつ伏せになっている伊東さんに刀を投げた。
土方「立て。伊東、決着つけようじゃねーか」
私達を陥れようとした裏
気付くのも、理解するのも遅かった。
それでも最期は、せめて最期だけは。
武士として、仲間として、死なせてやりたいんだ。
伊東「土方ァァァァ!!」
土方「伊東ォォォ!!」
両者が刀を振り切り、伊東さんだけ血が吹き出る。
ゆっくりと私達を振り返った彼は、穏やかに、とても穏やかに笑った。
伊東「___が...とう...あり...がとう」
ドサリと地に伏す。
誰かが死んだ時、もしもの別の未来を考えてしまうのは、仕方ないな。
「神田君...」
とても小さな声だった。でも私をそんなふうに呼ぶのは1人しかいない。
小走りで彼に駆け寄る。
あ「...なんですか?伊東さん」
淡い光を持った瞳が、私を捉えた。
伊東「...君達の未来に...幸あれ...」
眠るように、瞼が落ちた。
なんの事を言っているのか、すぐに分かった。
あ「...ありがとう、ございます。肌身離さず持ちますね」
貴方が私と私達に与えてくれたお守りを、物吉貞宗を。
もしかしたら自分を忘れられるのかもと恐れているかもしれないけれど、かの刀剣のおかげで、そんなことは無さそうですよ。
手入れをする度に思い出すだろう。寂しくて努力家の、不器用な男を。
・
真選組が潰れたら、私が自分の所へ来るだろうと踏んでいたヤクルコ君の思惑は、この先も私は知らない。
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練紅龍(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 見事に私のやる気を叩き起こしておられます。ありがとうございます!沖田さん……沖田サァン……ご期待にそえるよう精進します! (6月7日 17時) (レス) @page28 id: 0cf84c7016 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 感想を毎回、すみません。あれ?オチは沖田さん?と考えが変わったところで次。原作沿いみたいなので、続き楽しみに読まさせていただきます。 (6月7日 11時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 和泉梓さん» ありがとうございます...時間作ってちょっとずつ、進めていきたいです...ありがとうございます...! (2020年6月13日 13時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉梓 - 更新待ってます!頑張ってください! (2020年6月5日 11時) (レス) id: 451b0d7f40 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ぼちぼち頑張っていこうと思いま...頑張っていきます...! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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