真選組のドS美人【銀魂】《5》

第175話ですよー ページ25

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そろりとその場を抜け出して、今は誰とも遭遇しないであろう食堂へとお邪魔する。



どうしよう、どのタイミングで物吉貞宗の話切り出そうか。明日？あさイチ？流石になぁ...明日の夜とか？宴会もなにもないだろうし、それがいいかな、うん。


食堂のおばちゃんに頼んで買ってもらってきたヤクルコを冷蔵庫から取り出す。3つくらい←


閑散とした長テーブルの端に座って、ヤクルコの蓋を開ける。


...そう言えば、最近攘夷志士達の動きが水面下で活発になってきたらしいな。

桂はすっかりなりを潜めてるケド。
...鬼兵隊も、絡んでいるのだろうか。


あ、黒龍ちゃんと大切に扱ってもらってるかなー？...違う！！盗られたんだわ！！盗られた時点で大切に扱うもクソもねーわ！！！



...なんか疲れたや。今日はもう寝ちゃお。






＊





翌朝。




あ「あれ、今日は土方さんも朝から見回りなんですね」


本日もパトロールのお仕事。玄関にいたのは今まさに屯所を出ようとしている土方さん。


土方「ああ。先にコイツを鍛冶屋のジジイに出してから行くけどな」


腰にささった刀に目線が落ちる。そのまま歩き出すので、土方さんのあとを追いかけた。


あ「ガタきたんですか？」


土方「ほら」


手渡された刀の刃を覗いてみると、所々刃こぼれしているのがわかる。


あ「相変わらずの使い方ですね。私のなんて鍛冶屋に出したの暫く前ですけど、まだ使えますよ」


土方「お前は始末書書かねーで刀の手入れしてるからだろ」


あ「...あ、そっか」


土方「なに今更納得してんだよ。事務仕事もちゃんとやれっつってんだ」


あ「今度からは土方さんの刀を手入れしておきますね」


土方「いらねーよ」


私の頭を小突いて刀を取り上げ、道を曲がって鍛冶屋へと向かう土方さん。


あ「また屯所でー」


その背中に呼びかけると、片手を上げて返してきた。




...さて、パトロール兼美味しそうなお店の下見、頑張りますか！！

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