・ 宣戦布告 ページ11
全部太宰さんの思惑通り…?
そしてさっき太宰さんが呟いたことって…
……………
よし。
決めた。
もうこの二人に対して考えることは辞めよう。
最低限の事以外は関わらない。
私はこの時何年かぶりに考えることを諦めた。
「さて、本題に移ろうか」
太宰さんはひと呼吸置いて口を開く。
「やっと情報くれる気になったか」
中也は少量のお酒を口に含みながら言う。
中也はお酒に弱いからあまり飲めない。
ちなみに私は未成年だけどお酒は飲める。
───意外と美味しい。
「あァ。さっきのままだと、
敵に私たちの情報全てが筒抜けだ」
「……?
太宰、どういうこと?
このカジノはマフィアが経営してるんじゃなかったの?」
席についたリイナは太宰さんに問う。
「首領は言ってたんだ。
『今日の夜8時、マフィア経営の裏カジノにて太宰治、雨宮リイナ、中原中也、中川アラナは敵組織についての情報共有をするように』と。
そして裏カジノにて私たちは首領の言うとおり情報共有を今している。
裏カジノの客人は皆、
マフィアの武道派の人たちと私は聞いている。
それなのに、何故ここにいる客人らはさっきの小さな争いに加勢しないんだろうね」
「……!
確かにマフィア…そして武道派なら、裏切り者はこの場で必ず殺す筈だ。
おいアラナ。
奴らは俺たちが異能を使い始めた時、この場にいたか?」
記憶を辿った私はあの時の違和感を思い出
す。
あの時の客人は───
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作者名:kana | 作成日時:2021年8月23日 20時