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涼介「A。メリークリスマス」
12月24日。今日はクリスマスイブだ。外はしんしんと静かに雪が降っている。
ーーわぁー！！雪だー！！ーー
ーーりょーちゃん！雪だるま作ろうよ！！ーー
ガキの頃、鼻が真っ赤になるまで外にいて、次の日案の定二人揃って風邪引いてお袋に怒られたことがあった。それでも”楽しかったね！“なんて、あいつは笑って言った。
雄也「Aちゃんの状況は？」
涼介「……安定してるよ。いつ起きてもおかしくない。でも、起きてくれないんだ……っ！！」
Aの右手を優しく握りながら雄也にそう答える。ピッ、ピッ、ピッ、と規則正しくベッドサイドモニターが鳴っている。つまりAが生きている証拠。
雄也は俺の付き添い。俺が病院行く日は必ずメンバーの一人を連れて行く決まりになった。
雄也「俺、外で待ってるから」
涼介「……うん、ありがとう」
そう言って雄也は病室を出る。
本当はAと旅行に行きたかった。
本当は海に遊びに行きたかった。紅葉シーズンには京都に行ったり、冬は北海道で上手いもん食ったり。色々楽しみたかった。全部俺が悪いんだ。病気になった俺が悪い。
だけど、神様。こんなのあんまりだ。
涼介「帰ってきたら、言いたいことあったのに……」
大好きだよ。愛してるよ、って。
涼介「A……」
Aの右頬を優しく撫でる。
そしてAの唇に
そっと口付けした。
涼介「…………、また、来るよ」
席を離れる。
その時だった。
涼介「…っ、？」
今まで力が入っていなかった右手が、握り返してくれた。俺は思わず席を立つ。
涼介「A！？A！！」
『……、』
ゆっくりと固く閉じられたAの目が開く。
『…りょ、……ちゃん？』
涼介「……っ、」
今にも閉じそうな目で俺を見つめる。
俺はAを抱き締め、そして
涼介「…っ、お帰り、A……！！」
『……た、だいま、りょー、ちゃん……』
またAの唇に口付けした。
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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました！次回作のアンケートに答えてきます！ (2023年4月14日 13時) (
レス) @page50 id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - はい！次回作の方も是非読まさせていただきます！！ (2023年4月11日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 近々執筆開始致しますので、その時はまたご愛読のほどよろしくおねがいします！ (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて光栄です！プライベートで弱々になる山田涼介が居ても良いんじゃないか！と思い執筆いたしました。次回作はまだ頭の中で構想を練ってる途中です。 (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 主人公ちゃんと涼介の２人はどうなるのか。またはいつくっつくのかが楽しみで楽しみでしょうがなかったです♪ (2023年4月10日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな姫
| 作成日時：2023年3月6日 16時
