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姫野「おはよぉございまぁす♡Aさん♡」
『おはよ、愛花ちゃん』
ドラマの撮影が始まって1週間。最近少し仕事に行くのが辛いな、と思うようになった。
何故なら
姫野”あれぇ?断るんですかぁ?涼介くん傷付けちゃいますよぉ?♡“
『はい、オレンジジュース』
姫野「わぁ♡ありがとうございまぁす♡」
愛花ちゃんが言うことを断ると、涼介のことで脅されるからだ。
私がこれを耐えれば、涼介が傷付かなくて済む。
そう思ったら楽になった。
だけど、それを見て快く思わない人間もいる。
それは
瀬戸「Aちゃん」
『……、瀬戸さん、』
瀬戸康史さん。私が演じる香山優美役の年上彼氏・明山翔太を演じている。今回が初共演の瀬戸さんは、最初こそ緊張したけれど今ではアニメの話しをするまでになった。
瀬戸「姫野さん……だっけ?大丈夫?」
『はい、まぁ、……大丈夫です』
私が我慢すれば良いだけのこと。
ただそれだけだから。
姫野「Aさぁん♡ちょっと来てもらって良いですか?」
『愛花ちゃん呼んでるので』
瀬戸さんがなにか言いたそうだったけど、それを無視してその場を離れた。あとを着いていくと、そこは女子トイレだった。
姫野「ねぇ、なんで電話番号教えてくれないんですか?」
『教える理由がない』
姫野「ふ〜ん……。じゃあ、こうすれば教えてくれます?」
そう言うと愛花ちゃんは私のお腹を殴ってきた。
『……電話番号、だけは…っ教えられない……っ!』
姫野「それがAさんの答えってわけね。分かりまし、たっ!!」
さらにもう一発。今のはかなり重かった。このあと撮影なのにどうしよう。絶対これ痣残るよね。
『ゴホッッ、カハッ』
姫野「一応私、これでも高校生までボクシングやってたので、今の効いてると思います。教えてくれるまでずっと続けますよ?それでも良いんですか?」
『涼介が傷付くくらいなら……っ、私が我慢すれば良い、…だけのこと、だから……!』
涼介には
手を出さないと約束して。
お願いだから。
姫野「ふふ♡分かりました。明日から楽しみです♡私の玩具さん♡」
『……っ、』
これで、良いんだよね?
大丈夫。安心して。
涼介には指一本触れさせないから。
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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!次回作のアンケートに答えてきます! (2023年4月14日 13時) (レス) @page50 id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - はい!次回作の方も是非読まさせていただきます!! (2023年4月11日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 近々執筆開始致しますので、その時はまたご愛読のほどよろしくおねがいします! (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます!そのように言っていただけて光栄です!プライベートで弱々になる山田涼介が居ても良いんじゃないか!と思い執筆いたしました。次回作はまだ頭の中で構想を練ってる途中です。 (2023年4月11日 7時) (レス) id: cf5c6ec2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 主人公ちゃんと涼介の2人はどうなるのか。またはいつくっつくのかが楽しみで楽しみでしょうがなかったです♪ (2023年4月10日 22時) (レス) id: 94048c48c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな姫 | 作成日時:2023年3月6日 16時