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善「あの人が炎柱……?」
炭「『うん……』」
善「ただの食いしん坊じゃなくて?」
炭「『うん……』」
善逸の質問に、思わず炭治郎と一緒にAも頷いてしまう。
『煉獄さん、炭治郎達来ましたよ』
煉「うまい!」
炭「あの……すみません……」
煉「うまい!」
炭「煉獄さん……」
煉「うまい!!!」
『………』
炭「あ、もう、それはすごくわかりました」
善「やっぱただの食いしん坊だ……」
『あはは……』
煉「む?Aではないか!何処に行ってたのだ!心配したぞ!」
『あれ?私、席離れますねって言いましたよね?』
煉「そうだったか?」
杏寿郎の言葉にAは失笑した。聞いてなかったのか。それを見ていた善逸が憐れむようにAの肩を叩いた。
煉「君は。お館様の時の」
炭「はい。竈門炭治郎です。それでこっちは同じ鬼殺隊の、我妻善逸と、嘴平伊之助です」
煉「そうか!それで、その箱に入っているのが……」
炭「はい。妹の禰豆子です」
煉「うむ。あの時の鬼だな。お館様がお認めになったこと。今は何も言うまい」
杏寿郎にそう言われ、炭治郎とAは微笑みあった。杏寿郎は自身の横の席をポンポン、と軽く叩き
煉「ここに座るといい」
炭「良いんですか?でも、Aが座ってたんじゃ……」
『大丈夫だよ。少し離れた場所に座ってるから』
そう言いAは伊之助と善逸と共に通路を挟んだ斜め後ろの善逸の前に座った。伊之助は「当然だろ!」とでも言うように窓際の席を陣取った。
伊「ぬはっぬはっ!!すげぇ!主の中すげぇ!!」
善「割るだろガラス!」
『少しは落ち着きなよ……』
善逸は伊之助の猪頭を引っ張って窓から引き離す。すると杏寿郎が徐に口を開いた。
煉「君達はどうしてここにいる。任務か?」
炭「はい。鎹鴉からの連絡で、無限列車の被害が拡大した、現地にいる煉獄さんとAと合流するようにと、と命じられました」
煉「うむ!そういう事か!承知した!」
炭「はい……」
杏寿郎があっさり頷き、炭治郎も頷く。
炭「それと、もう一つ……煉獄さんに聞きたいことあって………」
炭治郎が緊張気味に話し出す。
煉「なんだ!?言ってみろ」
『(頑張れ炭治郎。煉獄さんは聞いているようで聞いてないから。良い人なんだけどね)』
これから炭治郎の身に起こることを思い浮かべながら、Aは心の中で応援した。
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ななこ(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます!ドラマCDの胡蝶姉妹、良い話ですよね(泣)分かりました!書かせていただきます! (2022年1月31日 22時) (レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして!読ませて頂きました。続きがとっても気になります。更新楽しみにしてますのでよろしくお願いします。 (2022年1月31日 21時) (レス) @page38 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ドラマcdで胡蝶三姉妹のような宇髄家の過去の日常をリクエストします! (2022年1月31日 21時) (レス) @page38 id: baa6bfc0d1 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 月の舞さん» コメントありがとうございます!キメツ学園はいつか書こうかな、と思ってたので、番外編みたいな形で書かせていただきます!これからも応援よろしくお願いします! (2022年1月31日 19時) (レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - ななこさん» 無限列車編 終わりましたね…。いよいよ遊郭編か、楽しみです‼️リクエストいいですか?キメツ学園編も見てみたいなぁ〜。遊郭編の後でも構いません💦 更新頑張ってください‼️応援してます (2022年1月31日 12時) (レス) id: 6295bdffb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2022年1月12日 14時