ﾀﾋぬ日が近づいたので姿をくらまそうとしたらサンズ達に捕まりました。<12>【 Undertale】

567:腕は確かな店主 ページ17

A side




『....どうしよう、
シロを怒らないといけないのに
何故かパン屋の店主に
平手打ちをかましたい私が居る...』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ



パピルス「え、何で唐突に平手打ち？
もしかして
Aはその店主が嫌いなのか!?」ｽﾞｶﾞｰﾝｯ



サンズ「パピルス、
お前はそのまま分からなくていい。」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



シロ「A様ー支度出来ましたよー！」ﾌﾘﾌﾘ



『...まぁ、
せっかく用意してくれた気持ちを
無視は出来ないか...お腹も空いたし。』



こうして私達は、
少し遅めの夕飯にありついた。


パンは、カリカリふわふわで
芳ばしい香りが後を引く最高のパンだった。


スープは、
アサリがゴロゴロと入ったクラムチャウダー。

冷えきった体が芯までホカホカになって、

ひっぱたきたかった店主が今だけ神様になった。



『...うん、
ニンゲンって都合のいい生き物だよな。』



シロ「A様、
お腹はいっぱいになりましたか？
もし足りなければ届けさせますが、」



サンズ「....おい
何サラッと店主にデリバリーさせようとしてんだ。
何が人見知りだよ、お前絶対本性そっちだろ。」



パピルス「あ、あそこの店ね、
閉店したら絶対に電話しちゃダメだぞ！
俺様前にチーズブレッド食べたくて
電話したら出ないからお店に行ったらね、
閉店って看板出てて、
中覗いたら若い奥さんとハグしてたんだ！
邪魔したら悪いぞ！」



サンズ「....若い奥さん...ねぇ...
確かに邪魔したらいけねぇな。
パピルスは営業時間内にしか行ったらダメだぜ?」



『皆さん食べ終わりましたか?
そしたら私コーヒー淹れますね。』ｶﾀｯ




私は、皆がソファに移動して、
あれやこれやと話をしている間に

コーヒーを淹れながら
今日の、あの三人組の事を考えていた。



....しかし、THE悪者の見本だったなあの三人、

特に、Aと言われていた男は
暴力を楽しんでいるような顔をしていたし、
去り際に私を睨み付けた時は、
さぞかしプライドを傷つけられたのだろう。

凄い形相だった、くわばらくわばら...





ーーーここで緊急速報をお伝えしますーーー



『...ん..?』ｶﾁｬｶﾁｬｯ




パピルス「あ！見ろサンズ！
あの三人組がニュースになってるぞ！」



アナウンサーの声にリビングの方を見ると、

パピルスが、
つけたテレビの映像を見て何やら騒いでいる。



パピルス「速報って事はあの三人、
捕まったのかな!?」ｽﾞｲｯ



サンズ「......さあ、どうだろうな?」

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