桃園家

結婚生活2日目 ページ4

「愛してるよゲームしよ？」



こたつに潜りスマホを弄ってた私にさとみが言った。


『……は？』


何言ってるのこのイケメソは


『愛してるよゲームなんて高校生がやるもんじゃないの？』


もう四捨五入したら30歳の大人がするもんじゃない。


「Aが負けたらAからちゅーね。」


『えまってまって無視はひどい』


しかもちゅ…キスって


実は私からすると恥ずかしながら私が凄く照れてしまう。


だから大体さとみからのキス。


多分、それを狙ってきたのだろうか。


「はいじゃあ立って立ってー。」


『うへぇ』


嫌々立ち(正直に言うと立ち上がらせられ)


今はさとみと向かい合って目を見ている状態。


「まず俺からね。愛してる。」


『うわー何くっそ棒読みじゃん。見てろし？







愛してる』


さとみの耳元で囁く。


どうだこれでいいだろう。照れるでしょ。


「あー…ね？これ本気？」


張本人は真顔。


『え』


ノーダメージだ…と……？


「じゃあ次俺な？」


あー怖いあー怖い！


するといとも簡単にお姫様抱っこされた。


宙に足が浮かんでる感覚がこそばゆい。


『は？ちょそれは待とうか？？』


「これから何百年経っても君を愛し続ける…







愛してる。」


するとすぐさま唇が重なる。


は…ずかしい。し、ちょっと嬉しい自分がいるんだけど…


『いや、何百年ってもう死んでるわ。』


せめてもの照れ隠しでそう言う。


「んー？Aさん？ツッコんでる割にはお顔が真っ赤ですわよ？」


『うっ』


「お、照れてるんじゃないうぉううぉう？」


『うぜーw』


お姫様抱っこをやめ、また正面で向かい合う。


「では！Aさん！罰ゲームの方をお願いします！」


目が爛々としてる。


『……』




(チュッ)


さとみよりは小さいがリップ音が鳴る。




『…どうよ。』


「……めっちゃええ。」


『負けだわ。』


色々と。






、









、







『ちなみに私が勝った時のさとみの罰ゲームは？』


「俺に一日中自由にキスしていいよ権授与」


『………』

結婚生活3日目→←結婚生活1日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す