桃園家

結婚生活11日目 ページ13

『さとみー。お風呂出たよ。』


「ん。ちょっと待ってな。」


そう言うさとみの目の前にはゲーム。


『ここでもゲーム？w』


「んまぁなwよ、それぇっ！」


カチカチとボタンの音がなると同時に華麗にスマッシュが決まった。


『お、きれーなスマッシュ。』


「だろ？前ころんに負けたからな……」


目が怖くなってますよ。さとみさんw


いつもと変わらないな、と思ってたらふわりとさとみの匂いがする。


ぐっと重みがきて、私の肩の上にさとみの顎が乗っている。


「…充電。Aが風呂入ってた間の。」


そして軽く手を回される。


『ほんの1時間だったでしょ？まったく……』


んふふー。と笑うさとみ。


「ん、良い匂いする。」


すんすんと匂いを嗅いでくる。


少し擽ったい。


『ジャンプー違うからね。家と。』


「へぇ…」


(ガブッ)


ちくりと痛みが走る。


「んへ。良い匂い過ぎて付けちゃった。」


すぐさま首を見ると赤い印が付いている。


『見えるとこに…これからご飯なのに…』


「いーじゃん。男よけになって。後、夜な？」




すると脳裏にあの女子大学生の言葉が蘇る。


あー、恥ずい。


『うーわ。最近の女子大学生ってすげぇな。』


「え？」

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