【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ8)

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７話ページ8

『…またお前かよ。』

横を見ると昨日出会った爆豪。
呆けたままの彼を無視して帰り、これでもう来ないだろうと踏んだが、どうやら違ったらしい。

「話があるっつったじゃないっスか。」

『あのねぇ、君、休み時間って知ってる？休む、時間、なんだよ。休ませろよ。』

「俺に特訓付けてほしんスけど。」

『あん？』

Aにとって予想だにしない言葉が出てきた。
昨日話しかけられたのは握手だのサインだのラインだの言われると思っていたのだ。

以前、断るのが面倒で一々応対していたが、キリがない事に気付いたAは以降全て断っている。
とにかく通知が凄まじくて携帯を一回初期化したくらいだ。あの時は怖かった。

何はともあれ、特訓？ただ一歳年上なだけの高校生のガキの俺が？

『…バカじゃねぇの？』

「あ"！？なんでだよ！っっすか！」

『なんの為の雄英高校だよ。特訓する為の学校だろ。
もし授業に飽き足らずもっとしたいのであれば経験も知識も豊富で、教える事にも長けている教師に頼め。

確かに俺は体育際で1位をとる位には対人は出来るし、毎回テストで一位を取るくらい勉強の成績だって悪くない。

だけど本当に必要な敵と相対際の知識は皆無だ。
その本当に大切な事を教える為にわざわざ敵の事を良く知る、経験豊富な”プロヒーロー”が教師として働いてるんだろ。』

雄英に入る前、Aは誰かに戦い方を教わった訳ではない。
色々なヒーローを見て学び改善し、自分のものにしている。要は全て我流である。

それを似たような個性だからと言って、戦闘タイプが一緒だとは限らない。
Aが教えて変な癖つけるより、教えることに慣れている教師に教わった方がいいと思ったのだ。