【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ41)

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４０話ページ41

「…先パイが飯食ってる………。」

『食うだろ。人間だぞ。』

昼休み。いつも通り(勝手について来た)上鳴、瀬呂、切島と共に昼食をとろうと食堂に来ていた爆豪。
どこかに空いている席はないかと視線を彷徨わせていると、食堂には見慣れない人物が目に入った。

Aと犬神は一緒に学食を食べていたのだ。
昼休みに友人と昼食をとる。それ自体は学生にとって普通な行為だが、Aは違う。
以前、金欠過ぎて爆豪に特訓付ける代わりに昼食を奢ってもらった時以外、初めて見る光景だった。

当たり前だが、親に月一で支給される金には煙草は含まれていない。
食費に割きながら煙草を切らす事なく買うとどうしても金欠になってしまう為、食費を序盤にだいぶ削り貯めていたら予想以上に多く残ったので、たまにの贅沢で学食を頼んでいたのだ。

「こんちわーっす先輩。俺、爆豪と同じクラスの上鳴電気っす。
隣、いいっすか？もう他に席空いてないんスよー。」

『…あ、あそこ空いたぞ、あっち行』
「もちろんいいよ。」

「あざーっす！」

『………。』

向かい合って食べていたAと犬神の隣に座る４名。
当たり前の様にAの隣に座る爆豪に隠す事なく舌打ちしながら頼んだ定食に手を付ける。

それぞれ軽く自己紹介をしながら個々に頼んだ料理に手を付ける。

「そういや俺、A先輩に聞いてみたい事あるんすよ。」

適当な雑談の中、Aだけは無視して早く立ち去ろうと黙々と食べていると、上鳴がふとこちらに話しかけてきた。

「最近、ヒーロー殺しのステインの動画、メチャクチャ出回ってるじゃないっすか。先輩あれ見ました？」

『…ああ、あれね。まあ見せられたね。』