【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ40)

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３９話ページ40

『当たり前だろ。
お前はさ、ヒーローといや敵をぶっ倒せばそれでいいと思ってるけどな、それだったら誰にでも出来る。むしろ人じゃなくて機械でもいい。
ヒーローてのは人々に賞賛され、素晴らしい行為をし、人の命を救う高潔な正義の振る舞いをしなくてはならない。そして尚且つ自分も人々の目標となる幸福な存在になる必要もある。

それなのにお前は敵を倒すのに夢中で顔は怖いわ態度悪いは、それに民間人を助けなさそうだわ。
だからこそお前とはいい意味で正反対のベストジーニストの所に行かせたんだ。』

Aのその言葉にしんとあたりは静まり返る。
普段は身のないクズ発言ばかりだが、いざという時は正論で返す。それがAの良い所であり、慕われる理由だ。

『ま、お前のそのガッチガチのプライドが治るとは思ってなかったからまあ9割は嫌がらせのつもりだったけどな。』

しかしAが女性に恋慕を抱かれない理由は根っからのクズだからだ。

少し感謝しようと思っていた爆豪も最後の発言で、気付いた事がある。
”顔が怖い”だの”態度悪い”だの”民間人を助けない”だの、黙っていれば言われたい放題だった。

「言わせておけばっっ！！怖くねぇし態度悪くもねぇ！！」

『お前の家の鏡はどうなってんだ。それに先輩に対してその口の利き方のどこが態度良いんだよ。』

「助けまくるわ！！」

『それこそ無理だろ。おら、もう予鈴なるから帰れお前。』

しっしっと犬を追い払う様に言いながら手を振るAに爆豪の何かが切れた。

「ぜってぇいつかぶっ倒す！！！」